Re: React Tokyoというコミュニティを作ろうと思ったワケ
はじめまして、React Tokyoのもう一人の発起人のTeruhisaです。
上記の@dai_shiさんが書かれた記事に添える形で、私の視点で何かしら書こうと思います。
そもそも私は誰
Daishi Katoさんは、世界的にも名の通ったReact界のレジェンドであることは疑いようもなく、そんな人が母国日本でReact Tokyoという大きな看板でコミュニティを立ち上げたことも、自然な流れとして受け止められるかと思います。
じゃあ、その横にいるあなたは誰?と思う方は必ずいると思い、まずは自己紹介をさせてください。
改めまして、Teruhisa Yamamotoと申します。人気OSS作者でも、名著の著者でもない、しがないソフトウェアエンジニアです。
DaishiさんがMeteorフレームワークを題材にアプリ開発の勉強会を開いてくださっていた頃、初回に受講生という形で出会ったことをきっかけに現在まで交友が続いている、という関係になります。
DaishiさんのもとでJSを学びReactを学び、今ではReactでご飯を食べている、という人間です。
私が見てきたもの
Daishiさん主催のReact Fan(旧Meteor Fan)にも居続け、コミュニティ運営の難しさを横目でみてきました。
また、過去にはReact Fanとは別に、恵比寿を拠点にJavaScript講座イベントを開催する、EbisuJSを2人で担当を分けて運営してきました。
こちらも、活動内容的に単発の参加者との繋がりを維持することは難しく、コミュニティとしては発展せず、コロナを迎えることになりました。
個人の限界?
先の記事でDaishiさんが述べられていたように、コミュニティ運営は簡単とはいえず、コロナ禍でのオンラインコミュニティはさらに難しいものでした。
一時期、個人主催のいわゆるファンクラブ(サロン)のようなものが流行りましたが、Tech系で成功した人は数えるほどしか居ないのではないでしょうか。
どこかで聞いた話によると、主催者というよりも参加者の自発的な行動によって成り立っていると聞き、当たり前ながら、コミュニティの活発さ=参加者の熱量だと思った記憶があります。
いくら人が集まり主催が場を取り繕っても、参加者が無言では到底活発とは言えませんよね。
一人の旗のもと人が集まり、その後続くか続かないかはその人達次第なのです。もちろん、居続けたい理由は必要です。うまくその仕組みを用意する必要があります。
2024年のふりかえり
2024年にいくつかイベントを開催しました。(こちらを参照)
2月開催のイベントはよくあるLT(ライトニングトーク)イベントで、数名のスピーカーと聴講者のいる形式です。この形式は人は集まりますが、スピーカー同士でさえ交流が続かないことが多い印象です。(こちらの力量不足は認めます・・・)
次に、交流を密に図ろうという目標のもと、6月と9月に参加者全員発表のLT会を企画しました。
初回の6月はなかなか好印象な結果を得ることが出来ました。このとき、スポンサーからピザも振舞われ、リラックスして発言してもらえたのかなと推測しています。人数が合計17名ほどになり、距離が遠くなって会話のテンポもそれなりだったので、次回がどうなるか、というところでした。
9月のイベントは台風の影響もあり参加予定だった方も数名来れず、会は成立したものの色々と勉強になるものとなりました。
そんな折、これらのイベント告知を見て「敷居が高そうという印象を持った」とフィードバックを頂きました。そんなつもりは無かったのですが、完全にこちらの敗北です。口頭で説明すると理解は頂けたようなのですが、”イベントサイトのみで全てを伝えきるのは厳しい”ようでした。
ともあれ、交流を密に図ろうという目標を持って律儀に勉強会の体を保つためにLT会形式をとりつつこの敗北でしたので、何か策を打ってみようとなり、"React x 焼肉"という奇策が実施されることになりました。
ご飯を一緒に食べると何かが違う?
イベント開催はDaishiさんと二人での主催ですが、開催に関する調整は主に私の仕事としてやってきていました。これまでいくつもイベントを開催してきましたが、焼肉屋を手配し現地に向かうまでは謎の緊張感がありました。
当日は和やかにReact話もお肉もお酒も進み、これまでにない密な交流会となりました。
振り返ると、これまでのLT会などはどうしても参加者との壁が感じられ、双方遠慮がちになる傾向だったのかもしれませんが、少人数で膝を近づけてご飯を食べることでその壁が無くなったように感じます。一度このような形で交流することで、関係性がガラリと変わるのだなという印象を持ちました。
このときに参加者の方々の後押しもあり、React Tokyoをやってみましょう、となった次第です。
React Tokyoをよろしくお願いします
React Tokyoはこれまでの経験を踏まえてスタートしたコミュニティです。
旗は大きいですが、発起人主体ではなく、参加者全員で盛り上げ育てていくコミュニティになります。
立ち上げから2週間が経過しようとしていますが、すでに300名以上がDiscordサーバーに参加いただき、その中の20名ほどがサイト立ち上げに協力してくださっています。
尖ったハイレベルな議論が起ころうとも、初学者に優しい環境づくりをしますので、初学者の皆様は恐れずにご参加いただければと思います。また、中級者以上の諸先輩方におかれましては、親のような心で交流いただければ幸いです。
こんな初歩的な内容、共有する価値はないし恥ずかしい、などということはありません。誰かの学びは誰かの学びに繋がります。
ところで、1月中旬を目標に、第1回イベントを開催予定です。
内容はともあれ(?)、会場を手配することが急務であります。頑張ります。会場候補となる企業様、何卒よろしくお願いします。
焼肉会ではありませんが、焼肉を食べるような会は非公開不定期に募集をかけます。Discordにて相談しましょう。
まとまりのない文章になってしまいましたが、このあたりで終わりにしようと思います。
これからも、React Tokyoをよろしくお願いします。
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