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AWSに入門するためにAWS認定を取得しました

2024/12/13に公開

はじめに

AWSに入門するための勉強の一環として、AWS認定を取得しました。
個人的には、現在進行形でとても役に立っていると思っているので情報を共有したいと思います。

経緯

自分は少し前に初めての転職をしました。せっかくなので新しいことにチャレンジしようと思い、AWSを触ることができる職場を選ばせていただきました。

当時の自分にとって、初めて触るAWSはとても難しかったです。AWSに関する本や解説記事などを使って勉強をしようとしたものの、書いてあることが全く理解できなかったです。
このままだと職場に迷惑をかけてしまう(?)し、自分としても転職が失敗に終わってしまうのではないかと結構焦ったのを覚えています。

何かいい打開策はないか探していた時に見つけたのがAWS認定でした。
https://aws.amazon.com/jp/certification/
自分は、「AWS認定の勉強をすれば効率良くAWSのことが知れるし、ついでに認定資格も取得できて一石二鳥かもしれない」と思ったので、勉強の一環としてAWS認定の勉強を始めました。
(AWS認定の本来の立ち位置としては順番が逆だと思います😅)

勉強前の自分のスキルセット

自分の転職前の職場はソフトウェア開発企業でした。前職のインフラ環境はオンプレミスで、環境構築や保守運用の経験が少々あります。
転職前まで、自分はクラウドサービスの経験は仕事でもプライベートでも一切ありませんでした。

転職後の職場では、自分はWEB系の開発・改善業務とインフラ(AWS)の改善業務を半々くらい行うポジションにアサインされました。
インフラの改善業務については、入社後しばらくの間は既に動いているワークロードの軽度な改善がほとんどだったので、超基礎的な内容を調べながらなんとか業務ができていた状態でした🐣

勉強方法

自分がAWSへの入門としてAWS認定の勉強を始めてしばらくのうちは、いろいろな書籍やWebサービスを試しましたが、自分に一番合っていたものは下記になります。

Udemy

個人的に最もお世話になったサービスです。レクチャー動画教材やハンズオン教材は、AWS公式ドキュメントを読んでもイマイチよくわからなかったものの理解にとても役に立ちました。
自分は海外の講師の方の教材をたくさん購入しました。動画教材に関しては日本語字幕を表示できるものが多かったので困りませんでした。中には日本語字幕に対応していないものもありましたが、Chromeの拡張機能で英語の字幕を翻訳できたので問題ありませんでした。

認定試験対策としての模擬問題集教材もとても勉強になりました。ケーススタディ的な問題に関しては、実際に自分の職場でそのまま役に立ったこともあり、それだけでも価値があったと思います。

レクチャー動画教材やハンズオン教材はもちろんですが、自分は問題もたくさん解きたかったのでかなり多めにUdemyの教材を購入させていただきました。中にはとても高額な教材もあり、簡単には手が出ないかもしれませんが、Udemyは年間を通して月に数回セールをやっているので、事前に欲しい教材はマークしてセールのタイミングでまとめて購入するようにしていました。

AWS公式ドキュメント

やはり最終的には公式のドキュメントが一番役に立つと自分は思いました。

ドキュメントに載っている簡単なチュートリアルは、簡単にそのサービスを動かすのにちょうどいいと思いました。
認定試験対策的な話をすると、各種ドキュメントに載っている"考慮事項"のセクションは一度目を通しておくことを個人的にはお勧めしたいです。

AWS認定は不定期にアップデートをしており、認定に出てくる問題と公式ドキュメントとで完全に同期が取れているわけではないようです。認定の試験範囲として指定されているサービスがすでにサービス終了していたり、今まで出来なかったことが最近のアップデートで出来るようになったりするので要注意です。

個人のAWS環境で試す

ふと疑問に思ったことや、模擬問題集に出てきた選択肢を試すために、プライベートで用意したAWSアカウントで実験をすることもありました。
思ったより上手くいかないこともよくありだいぶ苦戦しました。

プライベートで用意している環境ということもあり、料金体系はどうなっているかや、変なリソースが動きっぱなしになっていないかなどのコスト面には十分に注意しました。微々たるものかもしれませんが、普段の業務でもコストに関する意識が向上したかもしれまん💴

各種成果

今回の勉強における最重要の目的は、AWSへの理解を深め、日々の業務に役立てるということでした。AWS認定から始めた勉強の成果については下記のとおりです。

日々の業務への影響

今回行った勉強は、現在進行形で自分の日々の業務にとても良い効果が出ていると思います🙂

CLFやSAAなどを通して早い段階でAWSの初歩的な内容について効率よく勉強できたことで、自分の日々の業務のキャッチアップにとても役に立ちました。
SAPなどの勉強を経て様々なリソースについて勉強したことにより、自社製品の新機能を開発するときに様々な提案や実装を担当することができました。
他にも、コスト削減や各種リソースのバージョンアップや別リソースへのリプレイス、セキュリティ強化などさまざまな場面で自分が勉強してきた内容が大変役に立っています。

今回のような機会がなければ、今の自分のレベルになるには更に1,2年かかったと思います。

AWS認定の結果

今回の勉強では、2024年12月現在までに発表されているAWS認定の分までで一区切りつけようと自分は考えていました。2024年12月現在発表されているAWS認定は12種類になります。

今回の勉強の結果、AWS認定12種類を取得することができました🎉
以下はAWS認定を取得することで得られるデジタルバッジになります。AIFとMLAについては2024年下旬に発表されたばかりということもありEarly Adopter版のバッジも頂きました。

その他

What's New with AWS?のページを見るのが日課になりました。毎日何かしらのサービスでアップデートが発表されており、業務で使っているサービスや個人的に気になっているサービスに大きなアップデートが来るとちょっとテンションが上がります。
ちなみに日本語版と英語版では更新が数週間以上ズレているので、絶対に英語版を見た方がいいです。
https://aws.amazon.com/jp/new/?whats-new-content-all.sort-by=item.additionalFields.postDateTime&whats-new-content-all.sort-order=desc&awsf.whats-new-categories=*all

おわりに

今回はAWSへの入門をするためにAWS認定を取得したことについて書きました。
時間もコストもかかりとても大変ではありましたが、自分が当時思っていた以上に効果があってとても満足しています。
色々わかった上でハンズオンなどをやっていくと、理解が深まって楽しそうだなと思いました。

おまけ: 各種AWS認定について色々

思い出の記録として、各種AWS認定について個人的な感想をちょっと書きます。

CLF、SAA、SAP

自分はCLF->SAA->SAPという順番で勉強を始めました。
CLFが思ったより簡単だったので、調子に乗って同じノリでSAAの準備をしたら難易度が全然違うくて試験日当日に絶望したのは苦い思い出です😨

SAPはAWS認定の中でも特に難しいということを事前に知っていた && SAAが合格点ギリギリだったという反省点を踏まえて、かなりしっかり勉強したのでそこまで大変ではなかったです。
個人的には、CLF->SAA->SOA/DVA->SAPの順番に勉強していけばそこまで大変ではないと思います。

SOA、DVA、DOP

SAPを取った後なので気持ち的にだいぶ楽でした。
SOAに関しては実技テストとして試験ラボというものがあるらしいのですが、自分が受けた時は試験ラボが一時休止状態だったのでありませんでした。いつ再開するのかは不明です。

自分は仕事で開発と保守運用の両方を担当しているので、DOPとSAPはとても仕事に役に立っています。

SCS、ANS、MLS

自分がこの辺りを勉強しようとしたタイミングでDAS、PAS、DBSが廃止されてDEAが追加された覚えがあります。

Specialtyは結構クセが強い印象でした。
MLSは特にクセが強く、AWSに関係なくML全般に関する知識が必要です。G検定を持っている方は結構楽だと思います。
ANSは確かに評判通りなかなか難しかったですが興味深い内容でした。DXやGlobal Acceleratorといった技術については勉強していて凄いなーと思ったものの、実際に使える機会は当面なさそうなのが残念です😢

DEA、AIF、MLA

自分が今回の勉強期間中に発表された認定です。後回しにしました。
DEA、AIF、MLAはMLSと意外と被っている部分があるので、結果的にこの順番は正解だったと思います。

昨今トレンドのAIブームを理解するためにAIF、MLAは役に立ちました。特に"責任あるAI"という原則についてはとても重要で、AI関連のサービスを商用利用する際に考えるべき内容について知れたのは大きな学びだったと思います🤖

その他

  • 認定に合格すると、特典として次に受ける認定の受験料を半額にできるバウチャーが手に入ります。半額になったとしても、12種類受験すると相当な金額になるので会社の制度が使える場合は使ったほうがいいです(自分の職場には利用できる制度がなかったです💀)
  • 自分は全て試験センターに赴いて受験しました。身分証明書が二種類必要なので注意しましょう。
  • 試験結果についてですが、自分の場合はCLFだけ試験センターで結果がわかりましたが、それ以外の認定はその場で結果が出てきませんでした。自分は全て土曜日の午前中に受験して、同日19:00~20:00ごろに結果のメールが届きました。

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