再稼動させない為に
1月20日現在、日本の原発54基のうち、動いている原発は残りわずか5基となりました。電力会社や政府など原子力邑では、原発の生き残りの為(原発利権を存続させる為)に停止中の原発を動かそうと画策しています。全ての原発の再稼働を阻止して、今年、日本の全ての原発を停止状態に追い込みましょう。
去る1月18日に第7回「発電用原子炉施設の安全性に関する総合評価(いわゆるストレステスト)に係る意見聴取会」が行われました。この日、経済産業省原子力安全・保安院は、関西電力が提出した大飯原発3、4号機のストレステスト結果の1次評価を「妥当」とした結論をまとめ、審査結果の素案を専門家の意見聴取会に提出する予定でした。審査結果を示すのは全原発で初めての事です。
「妥当」の評価をそのままスムーズに押し通そうとした保安院は、会場に傍聴者を入れず、会場からの中継画像を別室のモニターで視聴する姑息な方法を取ろうとしましたが、それに反発した市民二十人ほどが委員らのいる会議室に押し掛け、傍聴を求めました。
さらに、三菱重工業から献金を受け取っている3人・・司会進行役をしている岡本孝司(東京大学工学研究科原子力専攻)教授、阿部豊(筑波大学大学院 システム情報工学研究科)教授、山口彰(大阪大学大学院 工学研究科)教授の「利益相反」の3委員を3人するよう求めました。これらの要求に対して、委員の沈黙が続き、3時間余り会議が 開かれませんでした。
その後、保安院が枝野経済産業大臣の指示と言う事で、大量に制服、私服の警官を導入して強行に別室で傍聴禁止にして聴取会を開きました。原発に批判的な立場を取る井野博満東京大名誉教授や元プラントメーカー技術者の後藤政志氏の委員2人は、「傍聴者を排除した審議には応じられない」とし、別室に移動しませんでした。11人の委員の中で、この日の出席予定は8人。他の2人の委員も大幅な時間変更という理由で途中退席したため、結局出席したのはわずか4人だけでした。この4人の御用学者のみの参加で行った「聴取会」で大飯原発2基についてテスト妥当の評価を出したのです。
OurPlanetTV では、映像ドキュメントを見ることが出来ます。
【ドキュメント】ストレステスト審査~市民を締め出して強行
映像を見れば、雰囲気がかなりつかめるでしょう。会議室に押しかけた20人ほどの市民の主張は至極まともで、話し方も横暴ではなく紳士的に見えます。それに引き換え、市民の呼びかけに無視を決め込む岡本孝司委員は、非常に醜い態度に見えます。この手の無責任な醜い人間達が原発を動かしている実態が良く見えます。
余談ですが、この一連の事件で、いくつかのマスメディアが、「反原発派が乱入」「委員を監禁状態」等の表現で報道をしました。上の映像を見ればかなり事実とかけ離れている事は明らかです。今後、この手の御用マスゴミは、淘汰されていく事でしょう。
以降
IAEAの調査、大臣の承認、そして地元の了解と、まだハードルがあるとはいいますが、IAEAは、原子力御用団体、大臣も推進派・・・となれば、地元が認めるかどうかが最大の山場と言えるのではないでしょうか?地元は絶対に再稼動させてはなりません。
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ここで、常連のguyver1092さんから、地元で再稼動を阻止する為のご提案を頂きました。 以下です。
『ネット上でもデモをしてはどうでしょうか』
私は原発震災以前ならまだしも、震災後に原発再開を認めた首長個人は、次に原発巨大事故があった場合には、電力会社とともに損害賠償の義務があると考えます。地元の承諾なしには定期検査からの再稼働はできないのですから、万一事故が起きた場合、承諾した首長は当然、事故を起こした電力会社と同等の責任が生じると考えます。
今回の事故では風向きが良かったのでこの程度の損害ですんでいますが(この程度と言っても、とてつもない災害ですが・・)、たとえば今回震災と同じような時期に同じ規模の事故が大飯原発で起きたとすると、名古屋から大阪までぐらいは場合によっては急性放射線障害により万単位で人が死亡するのではないでしようか。
そこで、原発立地の首長にメールで、「事故事が起きた場合は、首長の承諾があったから事故との因果関係はあるので、首長個人に損害賠償請求を請求する。」との宣言を送ることを提案します。万単位でメールが届けば、相当のプレッシャーと考えます。
賛同できる方は、なるべく広くに拡散させ、ネット上のデモを行いましょう。
以上
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損害賠償請求ばかりでなく、刑事訴訟も行うと伝えるべきでしょう。私は、事故が起こらなくても、危険この上なく、何万年も管理が必要な放射性物質を製造したという罪で、以後原発再稼動させた人々は、全員重罪とすべきだと考えます。特に責任のある人達は極刑でもいいでしょう。
この期に及んでさえ、卑劣な方法を使っても再稼働をしようとする原子力邑の人々は、日本を住めない場所にして破滅させようとしている狂った輩達としか考えらない愚行でかつ、身勝手すぎる行為です。
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