2020.3.10
明快な(メリハリのある)デザインと、コーディング上も運用しやすいデザインシステムが両立する見出し文字サイズ強弱(スケーリング)を求めて立てた仮説です。これはTwitterでの投稿をまとめたものです。
以下の設計方法で、デザインの明快さとコーディングのしやすさを両立するWebタイポグラフィが実現できるのではと考えています。
以下は1.56倍の文字サイズ倍率例の場合の各見出しの文字サイズ例です。見出し1が68pxと大きめなので、タイポグラフィはややダイナミックな印象になります。
※これはPCやタブレットなど画面解像度の大きなデバイスを想定した文字サイズの指定です。スマートフォン用の画面解像度は別の文字サイズ指定をおこないます。
今のところはメリットがデメリットを上回っているように思いますが、実際に試して(運用して)みないとわからないことが多そうなので、まずは試してみようと思います。
文字サイズ倍率は1.56倍で計算しましたが、1.525倍の文字サイズもバランスが良いと感じます。
type-scale.comによる1.525倍のサンプル表示
実際に文字サイズの強弱を検証してみたところ、メリハリのあるデザインと運用しやすいコーディングの両立はできつつあると感じています。
まだ検証をはじめたところで見えていない懸念もあると思うので、今後も検証を重ねてWebタイポグラフィの品質を高めていきたいと思います。
2020年6月9日に文字サイズルールを見直して、PCおよびタブレット用の解像度では1.31倍の倍率を基本として文字サイズを調整しました(文字サイズのバランスは仮説と検証を繰り返しており、閲覧時点のWebサイトの文字サイズルールとは異なる可能性があります)。
各文字サイズの詳細は以下の記事に記載しています。
関連記事:読みやすいWebタイポグラフィとデザインルール設計について
現在は「音楽、数学、タイポグラフィ」という記事に書かれている調和数列によるタイポグラフィ設計も参考にしています。前からやってみたいと思っていたWebサイトの改善調整を試してみました(2022年4月5日現在)。以下は主な変更点です。
文字サイズを大きくすることのデメリットとして、ブラウザの表示領域における情報量が減ることが考えられます。その対策として事前検証したところ、大きく変わらない(むしろレイアウト次第で画面内に表示できる情報量が増える)ようだったので、1度このレイアウトを試してみます。
// font-size-pc
$text-5xs: 11px !default;
$text-4xs: 12px !default;
$text-3xs: 13px !default;
$text-2xs: 14px !default;
$text-xs: 15px !default;
$text-sm: 17px !default;
$text-base: 19px !default;
$text-lg: 22px !default;
$text-xl: 25px !default;
$text-2xl: 30px !default;
$text-3xl: 38px !default;
$text-4xl: 51px !default;
$text-5xl: 76px !default;
$text-6xl: 91px !default;
// font-size-smartphone
$text-mb-4xs: 11px !default;
$text-mb-3xs: 12px !default;
$text-mb-2xs: 13px !default;
$text-mb-xs: 14px !default;
$text-mb-sm: 15px !default;
$text-mb-base: 16px !default;
$text-mb-lg: 18px !default;
$text-mb-xl: 20px !default;
$text-mb-2xl: 23px !default;
$text-mb-3xl: 26px !default;
$text-mb-4xl: 29px !default;
$text-mb-5xl: 32px !default;
$text-mb-6xl: 37px !default;
画面解像度の高いデバイス用の文字サイズ強弱(タイプスケーリング)は、調和数列を用いて調整してみました。Googleスプレッドシートで自分用につくったフォントサイズ算出シートを使いながら比較してみました。
今後も状況に応じて調整していきたいと思います。