ご長寿テレビアニメ『サザエさん』の原作4コマ漫画が現在、期間限定で無料公開中です。

原作漫画のデジタル配信は国内初となるとのことで、これはとっても貴重!

新型コロナウイルスによる全国の小学校の休校措置を受けて朝日新聞出版が提供を決定したそうですが、子どもだけでなく大人も懐かし気分に浸って読みたくなること請け合いです。

【『サザエさん』の1巻、7~9巻を無料公開中】

2020年1月から刊行がスタートしている漫画『サザエさん』全68巻。これは作者の長谷川町子さんが設立した出版社「姉妹社」で刊行されたオリジナル版を27年ぶりに復刊したものだそう。

すでに9巻まで発売中ですが、1巻と7~9巻に限り、朝日新聞出版のコミックサイト「ソノラマプラス」のウェブサイトにて現在無料で公開されているんです。

ちなみに1巻、7~9巻には、1946(昭和21)年4月22日に新聞連載が開始された1話目から、1951(昭和26)年までの4コマ漫画となるそう。

【今から74年前! 第1話目を読んでみた】

せっかく無料で読めるということで、私もちょっとのぞいてみることに……。

1話目は、サザエの母・フネがワカメとカツオを紹介しながら読者にあいさつをするという回。しかし、サザエはフネが呼んで3コマ目でようやくの登場となります。しかも、片手にふかし芋(?)を持ったスタイルで……! お茶目でそそっかしい性格の片鱗が1話目からすでに見えるようですね。

【子どもも大人も新鮮に感じる!?】

興味深いのは、「闇市」や「配給」といった言葉洗濯板や紙芝居の光景など、戦後まもない時代ならではのものがたくさん出てくる点。今の子どもたちにはわからないものもあるかと思いますが、巻末には「注釈」もあり、言葉の意味や時代背景などもきちんと解説されています。これは昭和の時代の勉強にもなりそう~!

普段のアニメとはまた違う、原作漫画の『サザエさん』。子どもにはきっと新鮮に映るかもしれません。大人にとっては、「スマホやタブレットで読むサザエさん」というのは目新しく感じるのではないでしょうか。なお、無料公開は3月下旬までを予定しているそうです。

参照元:ソノラマプラスプレスリリース
執筆:鷺ノ宮やよい (c)Pouch