ロボットが小さなパーツを組み立てて製作していたのは……なんとお寿司! その働きぶりを、ツイッターユーザーの@raywongyさんが動画付きで投稿しています。

動画を見ると、ロボットは海老と思われる寿司ネタを組み立てている最中。すでに出来上がっているお寿司もずらりと盛台に並んでおり、マグロやウニ、海苔巻き、さらにはわさびまでもがピクセルで再現されています。

【東京の寿司データをテキサスに送信し組み立てる】

これを手がけたのは電通、山形大学、デンソーウェーブ、東北新社がタッグを組んだ「TEAM OPEN MEALS」で、ウェブ電通報によると “寿司を組み立てるロボ” の正体は「ピクセルフード プリンター(PIXEL FOOD PRINTER)」というロボットアーム型の3Dプリンター

米テキサス州オースティンで2018年3月18日まで開催中のイベント「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)2018」に出展された、「SUSHI TELEPORTATION(転送寿司)」という実験プロジェクトの一部だそうです。

「SUSHI TELEPORTATION」は、東京で握ったお寿司のデータを測定、そのデータをもとに、遠く離れたテキサスのイベント会場でお寿司を再現する展示物です。寿司の材料は5mmの食用ゲルキューブで、完成後はちゃんと食べられるんだって!

【食べ物をデータ化 → 遠隔地で完全再現!】

「OPEN MEALS」公式サイトによると、OPEN MEALSはあらゆる食をデータ化して「FOOD BASE」というデータベースに蓄積し、そのデータをシェアできるようにするという試み。

出展された「PIXEL FOOD PRINTER」はまだプロトタイプ(試作品)ですが、驚くことに食感や味、栄養素まで再現することができる(!)んですって。

【遠距離恋愛に手料理を振舞うことも可能に】

今回の出展は「OPEN MEALS構想」のまだ序章にすぎないそうで、最大の目的は「世界中の誰もがダウンロードできる、オープンな “食のプラットフォーム” の構築」にあるそう。

これが実現化して一般に普及すれば、世界中のどこにいても、いやそれどころか宇宙にいようとも、あらゆる料理のデータをシェアできるようになるんですって。

たとえば、遠く離れた場所に暮らす恋人や友人、または家族に手料理を振舞ったり、これまで海外でしか食べられなかったレアな料理を、日本にいながら食べることができるほか、テレビで紹介された料理を自宅で出力することも可能に。もっと視野を広げれば、宇宙にいても、世界中の料理を楽しめるようになるってこと!

【完全に「ドラえもん」の世界です】

ふと気がついたら、音楽とおんなじように、食べ物も “ダウンロード” できる時代がやってきていました。

転送されたお寿司の動画を観ると、昔のファミコンゲームの “ピクセル画” のようだけど、ピクセルキューブの大きさをコントロールすることで、いずれはもっと精巧に再現されるようになるというのだから、驚くほかありませんっ。

ドラえもんの道具みたいだけれど、これらはすべて現実に起きている話。そう思うとわたしたちはすでに、ドラえもんで描かれている “未来” に、足を踏み入れているのかもしれませんね。

参照元:OPEN MEALSFOOD BASEウェブ電通報YouTubeTwitter @raywongy
執筆=田端あんじ (c)Pouch
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▼しゅごい

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