ひなまつりには、ひな人形を飾る。これを、幼いころから恒例行事としてきた女性は多いのではないかと思います。
毎年目にするものだから、自然と愛着も湧く。だからずっと大切にしてきたけれど、「大きくなるにつれ、ひな人形を飾らなくなった」という人は少なくないのではないでしょうか。
「大人になってからは1度も飾っていない」、な~んて人だってたくさんいると思うんです。実はわたしも、そのひとりなんですけどね……。
【「ひな人形を飾らずに保管している」人は約7割】
一般社団法人日本人形協会(以下、日本人形協会)が、20代から30代の未婚女性400名を対象に行った「ひな祭りに関する意識調査」によると、7割近くにあたる68.8%が「ひな人形を飾らずに保管している」ことが判明。そのうち、「10年以上保管している人」は77.7%だったそうです。
また「ひな人形の正しい手放し方を知っているか」という質問には、42.5%(170名)が「知らなかった」と回答し、ひな人形を手放すイメージとしては、半数以上が「自分の子どもに受け継いでもらう」方法を挙げていたようです。
【「子供に譲る」のはあまりよくないこと?】
そもそも、ひな人形の “正しい手放し方” はどんなものなのでしょうか? 日本人形協会によると、ひな人形の “正しい手放し方” は「神社やお寺で供養してもらう」ことなのだとか。
同協会ウェブサイトによると、人形(ひとがた)、あるいは形代(かたしろ)と呼ぶ草木や紙、わらで作った素朴な人形に、自分の災厄を移して海や川に流した祓い(はらい)の行事と、平安時代に始まるお人形遊び(ひいな遊び)が長い間に結びついたのが、現在の「ひな祭り」なのだそう。
そのため日本人形協会では、ひな人形が不要になった場合、神社やお寺で供養をしてもらうことを勧めていて、次世代に譲ったり、飾らないまま放置していたり、きちんと供養しないで処分したりするのはあまりよくないと伝えています。
【放置せず、お礼を込めて供養】
ひな人形のルーツに「祓いの行事」が関わっていたなんて、恥ずかしながらわたくし、今の今まで知りませんでした。
そう考えると、厄の身代わりになってくれたひな人形がますます愛しく思えて、手放しがたくなるけれど、押し入れの暗がりにずっと押し込めておくよりは、感謝をこめて供養してあげたほうがいいのでしょうね。思い当たる方は、ぜひご参考に☆
参照元:プレスリリース、一般社団法人日本人形協会
執筆=田端あんじ (c)Pouch
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