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「人間椅子」っていうバンド、知ってる? 「もちのろんろん。っていうか、25年前からファンだしぃ~」というコアなファンの方はスルーしてくだされッ!

今回は、「人間椅子」って聴いてみたいけれど、おどろおどろしい雰囲気で手を出していいのか分からない……もやもやするぅ! というビギナーのみなさまに向けてお届けいたします。

「人間椅子」の和嶋慎治さん直伝、ニューアルバム「萬燈籠(まんどろ)」の楽しみ方をとくとご覧あれ!!!!!

■ところで「人間椅子」ってどんなバンド?

「人間椅子」は、今年結成25周年を迎えるベテランバンド。メンバーは和嶋慎治さん(ギター、ボーカル)、鈴木研一さん(ベース、ボーカル)、ナカジマノブさん(ドラム、ボーカル)の3人。結成当時から、ブリティッシュ・ハード・ロックのサウンドに、あえて日本語の歌詞をのせるという独自の世界観を貫いています。

和嶋さんと鈴木さんの出身地・青森県の「津軽弁」の歌詞や、「津軽三味線」を思わせるギターフレーズなど、ハード・ロックに “日本の文化” を織り交ぜているのも特徴的。

重厚なサウンドにのせて聴こえてくる、うなるような津軽弁。演奏しているのは、白塗りの大入道と、怪しい袴姿の男性……おどろおどろしいでござる! 可憐なオトメとしては、ファンになっていいものかどうか、戸惑うでござる!

■和嶋さんに聞く、「人間椅子」のファーストステップ

あまりにも戸惑ったので、和嶋さんに聞いちゃいました。「人間椅子」って、どんな風に聴けばいいんですか?

「まずはサウンドを楽しんでください。そのあとに、歌詞をじっくり聴いて、気持ち悪いって思ってください。さらに、鈴木君を筆頭に僕らの姿を見て、視覚的にも気持ち悪いって思ってもらって(笑)。僕らは普通に生きている。それが、見る人に驚きを与えられるなんて、素敵なことだなっと。素直に感じてもらえれば」(和嶋さん談)

気持ち悪いって思っていいんだ……きっと、その気持ち悪さがどんどんクセになるんだわ。なんとなく、そんな予感がする!

■ニューアルバム「萬燈籠」はどんなアルバムなの?

8月7日、「人間椅子」の21枚目のアルバム「萬燈籠」がリリースされます。どんなアルバムなのかしら?

「今回のアルバムのタイトル『萬燈籠』は、津軽地方の方言でお月さまのこと。コンセプトは “実体があると思い込んでいるものは幻想にすぎない”なんですが……言葉にすると非常に難しくなってしまう。『すべての答えは自分の中にある』ということを、歌にのせて伝えたかったんです。人生は、すごくシンプルなんだぞって。それを、『人間椅子』らしいユーモアとナンセンスで味付けしました」(和嶋さん談)

■一番苦労した曲は「十三世紀の花嫁」

ズバリ、和嶋さんのお気に入りの曲、教えてください!

「どの曲も、100点満点ではないんです。100点満点の曲ができてしまったら、そこで終わってしまう気がするから。次への課題を残しつつ、イメージ通りのいいアルバムに仕上がったと思います。一番苦労したのは、9曲目の『十三世紀の花嫁』ですね。夢の中で、1番のフレーズを聴いたんです。でも2番は聴けなくて……続きを作るのに苦労しました(笑)」(和嶋さん談)

ちなみに和嶋さんによると、「萬燈籠」をファーストステップとすると、次のステップとしておすすめなのは、2009年発売のベストアルバム「人間椅子傑作選 -二十周年記念ベスト盤-」。初期のころからの楽曲を、なるべくかたよらないように選曲したとのこと。

それも聴き込んだら?

「僕らは、昔ながらのスタイルで、すべて自分たちでプロデュースして、演奏しています。ボーカルを固定せず、メロディを作った人が歌うというのも、今どき珍しいかもしれません。ヘタでも歌いたいんです。その方が、味があるでしょ? ぜひ、ライブに来て、僕らの演奏を生で聴いてください!」(和嶋さん談)

(写真、文=夢野うさぎ)
参照元:人間椅子オフィシャルサイト

▼「人間椅子」の和嶋慎治さんにお話を伺いました

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▼和嶋さんの渋~い魅力にメロメロです!

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▼和嶋さんの秘密ノート。思い付いた言葉などを書き止めているそう

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▼7月28日(日)に千葉LOOKで行われたライブの様子

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▼和嶋慎治さん(ギター、ボーカル)

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▼鈴木研一さん(ベース、ボーカル)

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▼ナカジマノブさん(ドラム、ボーカル)

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▼鬼気迫るパフォーマンスに釘づけです!

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▼ラストは共演した「犬神サアカス團」とセッション。観客からは惜しみない拍手が送られました!

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