白山(観光新道)
2011年9月13日(火)
週末は北アルプスデビューの予定なので、今日は控えようかとも思ったが、じっとしていられる訳がない。
向かったのは、今年すでに5回目となる白山(2702m)
つい数ケ月前までは、白山に登るのは夢というか、大いなる目標だったのに、人間変われば変わるもんだ(笑)
自宅を出たのが7時過ぎと遅かったので、別当出合に着いたのは8時20分。
この日はマイカー規制がなく、別当出合までOK。
いつもなら、この先右側へ降りていき、駐車場に向かうのだが、

今日はこの手前の路肩にある駐車スペースもどきに駐車。

最初なんでここに車が停めてあるんだろうと思ったが、何度か来ているうちにその訳が氷解。
ご覧のように別当出合の駐車場は、登山センターより60mほど下の場所にあり、

駐車場からセンターまでは登山道を数分登らねばならない。
だが、この駐車場もどきに停めると、なだらかな舗装路を歩いて、

別当出合センター(標高約1260m)に辿り着く(8:35)

なるほど、こちらの方が全然ラクじゃん!
でも台数はそれほどないので、すぐにいっぱいになるようだ。事実、私が停めたこの日も残り2台分だった。
これまでの4回のうち、平瀬道を登った以外は全て砂防新道を利用。

観光新道は、距離的には6.1㎞と砂防新道(6.0㎞)とたいして変わらないが、急登が多く、室堂までのコースタイムが4時間50分と、砂防(4時間)より50分も長い。

また砂防新道には中飯場や甚之助小屋にトイレ・水場があるほか、沢も多数あるので水の心配はない。一方、観光新道には殿ヶ池避難小屋にトイレがあるだけで、水場は室堂までない。
別当出合からの登山者のうち、おそらく9割近くが砂防新道を利用。
このため観光新道は非常に空いており、先行者や下山者に気兼ねせず、ある意味歩き易いかも。
よし、今日は観光新道にしよう!(8:37)

まず砂防新道同様、広葉樹の林の中を歩いていく。

順調に進み、別当出合から1㎞地点に20分もかからず到着(8:55)

疲れもほとんど感じないので、休まずそのままスルー。

時折視界が開け、視線の先にはちょうど1週間前に登った別山が。

登り始めから40分を過ぎた頃から、道の様子が豹変。次第にキツくなってきた。

勾配が急であるほか、石段の蹴上げ高、つまり1歩の高さが高く、膝に負担がかかる。

9:45 別当坂分岐(べっとうざかぶんき)(標高約1655m)で小休止。

別当出合からちょうど2㎞の地点で、最初の1㎞が18分だったが、この1㎞は50分もかかった計算。いかに急登だったのか、お分かりいただけるかも。
ここは尾根筋で、市ノ瀬からの白山禅定道(旧越前禅定道)と合流する。

木製の階段が延々と続く別当坂を登っていく。

別当坂を登っていくと、徐々に緩やかになる。

なんか見えてきた。

10:25 仙人窟(せんにんいわや)(標高約1800m)

登山道の真上を大きな岩が重なっており、中をくぐって通れる。
また別当出合から3㎞地点で、室堂までのほぼ中間地点。

この1㎞は約30分かかった。
この日も荷揚げのヘリが何度も往復していた。

尾根づたいに歩くので、砂防新道に比べ眺めが良い。

向こうに見えるのは白山釈迦岳(2053m)
ようやく、殿ヶ池避難小屋(とのがいけ)が見えてきた。

だんだん近くに見えてくるが、なかなか辿り着かない。

11:20 殿ヶ池避難小屋(標高約2110m)

前述の通り、トイレはあるが水場はない。なお入口の扉が開いているのは、台風12号の影響で破損したためらしい。
名前の由来の殿ヶ池。池というより、湿原みたいな感じ。

バテバテで、たまらずベンチで大の字に。

10分ほど全く動けなかった。

砂防新道の甚之助避難小屋(標高約1975m)があんな下に見える。

再び登りが堪える。

殿ヶ池小屋も随分遠くなった。

12:00 馬のたてがみ(標高約2200m)

切り立った尾根が、馬のたてがみのようなので、こう名付けられたそうだ。
また回りはお花畑になっており、7~8月頃には登山客の目を楽しませてくれるらしい。
ようやく前方に黒ボコ岩が見えてきた。

谷の向こうには、黒ボコで合流する砂防新道もハッキリ見える。

12:20 蛇塚(じゃづか)(標高約2240m)

小石が積み上げられた小さな塚で、泰澄大師が悪蛇三千匹のうち、千匹をここに埋めたとされる。他の千匹は8月に訪れた千蛇ヶ池の万年雪の下に、残り千匹は福井の刈込池に封じ込められているとされる。
黒ボコ岩までもう少し。

12:30 黒ボコ岩(標高2320m)

砂防新道との合流地点で、登山開始から約4時間。
CTが4時間20分なのでまずまずのタイムなのだが、もうかなりアップアップ状態。
観光新道側の黒ボコ岩にはめ込まれているレリーフ像。

白山をこよなく愛し、白山を描き続けた画家、玉井敬泉翁(1889~1960)だそうだ。
小休止した後、弥陀ヶ原へ。室堂方面はガスが出てきた。

8月のテン泊した際には、一面コバイケイソウが咲いていた弥陀ヶ原もご覧の通り。

ヘトヘトになりながらも、五葉坂(ごようざか)を登り切り、

13:09 白山室堂(標高約2450m)到着。

登りタイムは4時間32分。やはり砂防新道より1時間余計にかかった。
先月建築中だった小屋はもう完成間近。

ガスは取れており、御前峰(標高2702m)も顔を出しているが、

シャリバテ状態なので、まずは昼食。
今日のメニューは、ひやむぎ。

実はもう少し暑いかと思って、このメニューにしたのだが、この日の室堂は意外と涼しかった。
ご苦労なことにザルやボウル、そばつゆにデザートなどをここまで担ぎ上げてきた。

食い物に対する並々ならぬこの執念。我ながら呆れる(笑)
つゆをぶっかけて、鰹節をたっぷりかけて、いただきま~す!

食後、しばらくまったりしていたら、時計は既に14時を回っている。

う~ん、今から御前峰に登ると、下山が18時近くになるのは明白。
前々回の平瀬道と同様、残念だが頂上にはいかず下山することに(14:25)

ひやむぎを食べるために登ってきたことに。でもこんなゆるゆる山行が、私のスタイルですから(笑)
再び弥陀ヶ原を通り、

14:45 黒ボコ岩

残りの体力で観光新道を下るのはかなり厳しいので、下りは砂防新道へ。
ガスってきたので、急坂の十二曲りを慎重に下っていく。

途中にある延命水は、ほとんどチョロチョロ状態だった。

谷からどんどんガスが上がってきて、ますます視界不良。

15:30 甚之助避難小屋(標高約1975m)

時間も遅いせいか、他の登山者の姿はなし。
16:00 別当覗(標高約1780m)

ガスで別当谷はおろか、観光新道も全く見えず。

16:25 中飯場(標高約1550m)

一方通行分岐(16:42)

もう少しだ。
ようやく吊り橋。

橋の上部にスズメバチの巣があると注意がされていた。
16:55 別当出合登山口(標高約1260m)

およそ8時間ぶりに戻ってきた。下りは2時間30分。
観光新道は噂通りの急登だったが、登り始めが遅かったことが頂上までいけなかった最大の理由。やはり白山日帰りの場合、もっと早く出発すべきと反省する山行だった。
白山(室堂)(登り:観光新道・下り:砂防新道)
標高差1190m
登り 4時間32分、下り 2時間30分、TOTAL 8時間18分
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週末は北アルプスデビューの予定なので、今日は控えようかとも思ったが、じっとしていられる訳がない。
向かったのは、今年すでに5回目となる白山(2702m)
つい数ケ月前までは、白山に登るのは夢というか、大いなる目標だったのに、人間変われば変わるもんだ(笑)
自宅を出たのが7時過ぎと遅かったので、別当出合に着いたのは8時20分。
この日はマイカー規制がなく、別当出合までOK。
いつもなら、この先右側へ降りていき、駐車場に向かうのだが、

今日はこの手前の路肩にある駐車スペースもどきに駐車。

最初なんでここに車が停めてあるんだろうと思ったが、何度か来ているうちにその訳が氷解。
ご覧のように別当出合の駐車場は、登山センターより60mほど下の場所にあり、

駐車場からセンターまでは登山道を数分登らねばならない。
だが、この駐車場もどきに停めると、なだらかな舗装路を歩いて、

別当出合センター(標高約1260m)に辿り着く(8:35)

なるほど、こちらの方が全然ラクじゃん!
でも台数はそれほどないので、すぐにいっぱいになるようだ。事実、私が停めたこの日も残り2台分だった。
これまでの4回のうち、平瀬道を登った以外は全て砂防新道を利用。

観光新道は、距離的には6.1㎞と砂防新道(6.0㎞)とたいして変わらないが、急登が多く、室堂までのコースタイムが4時間50分と、砂防(4時間)より50分も長い。

また砂防新道には中飯場や甚之助小屋にトイレ・水場があるほか、沢も多数あるので水の心配はない。一方、観光新道には殿ヶ池避難小屋にトイレがあるだけで、水場は室堂までない。
別当出合からの登山者のうち、おそらく9割近くが砂防新道を利用。
このため観光新道は非常に空いており、先行者や下山者に気兼ねせず、ある意味歩き易いかも。
よし、今日は観光新道にしよう!(8:37)

まず砂防新道同様、広葉樹の林の中を歩いていく。

順調に進み、別当出合から1㎞地点に20分もかからず到着(8:55)

疲れもほとんど感じないので、休まずそのままスルー。

時折視界が開け、視線の先にはちょうど1週間前に登った別山が。

登り始めから40分を過ぎた頃から、道の様子が豹変。次第にキツくなってきた。

勾配が急であるほか、石段の蹴上げ高、つまり1歩の高さが高く、膝に負担がかかる。

9:45 別当坂分岐(べっとうざかぶんき)(標高約1655m)で小休止。

別当出合からちょうど2㎞の地点で、最初の1㎞が18分だったが、この1㎞は50分もかかった計算。いかに急登だったのか、お分かりいただけるかも。
ここは尾根筋で、市ノ瀬からの白山禅定道(旧越前禅定道)と合流する。

木製の階段が延々と続く別当坂を登っていく。

別当坂を登っていくと、徐々に緩やかになる。

なんか見えてきた。

10:25 仙人窟(せんにんいわや)(標高約1800m)

登山道の真上を大きな岩が重なっており、中をくぐって通れる。
また別当出合から3㎞地点で、室堂までのほぼ中間地点。

この1㎞は約30分かかった。
この日も荷揚げのヘリが何度も往復していた。

尾根づたいに歩くので、砂防新道に比べ眺めが良い。

向こうに見えるのは白山釈迦岳(2053m)
ようやく、殿ヶ池避難小屋(とのがいけ)が見えてきた。

だんだん近くに見えてくるが、なかなか辿り着かない。

11:20 殿ヶ池避難小屋(標高約2110m)

前述の通り、トイレはあるが水場はない。なお入口の扉が開いているのは、台風12号の影響で破損したためらしい。
名前の由来の殿ヶ池。池というより、湿原みたいな感じ。

バテバテで、たまらずベンチで大の字に。

10分ほど全く動けなかった。

砂防新道の甚之助避難小屋(標高約1975m)があんな下に見える。

再び登りが堪える。

殿ヶ池小屋も随分遠くなった。

12:00 馬のたてがみ(標高約2200m)

切り立った尾根が、馬のたてがみのようなので、こう名付けられたそうだ。
また回りはお花畑になっており、7~8月頃には登山客の目を楽しませてくれるらしい。
ようやく前方に黒ボコ岩が見えてきた。

谷の向こうには、黒ボコで合流する砂防新道もハッキリ見える。

12:20 蛇塚(じゃづか)(標高約2240m)

小石が積み上げられた小さな塚で、泰澄大師が悪蛇三千匹のうち、千匹をここに埋めたとされる。他の千匹は8月に訪れた千蛇ヶ池の万年雪の下に、残り千匹は福井の刈込池に封じ込められているとされる。
黒ボコ岩までもう少し。

12:30 黒ボコ岩(標高2320m)

砂防新道との合流地点で、登山開始から約4時間。
CTが4時間20分なのでまずまずのタイムなのだが、もうかなりアップアップ状態。
観光新道側の黒ボコ岩にはめ込まれているレリーフ像。

白山をこよなく愛し、白山を描き続けた画家、玉井敬泉翁(1889~1960)だそうだ。
小休止した後、弥陀ヶ原へ。室堂方面はガスが出てきた。

8月のテン泊した際には、一面コバイケイソウが咲いていた弥陀ヶ原もご覧の通り。

ヘトヘトになりながらも、五葉坂(ごようざか)を登り切り、

13:09 白山室堂(標高約2450m)到着。

登りタイムは4時間32分。やはり砂防新道より1時間余計にかかった。
先月建築中だった小屋はもう完成間近。

ガスは取れており、御前峰(標高2702m)も顔を出しているが、

シャリバテ状態なので、まずは昼食。
今日のメニューは、ひやむぎ。

実はもう少し暑いかと思って、このメニューにしたのだが、この日の室堂は意外と涼しかった。
ご苦労なことにザルやボウル、そばつゆにデザートなどをここまで担ぎ上げてきた。

食い物に対する並々ならぬこの執念。我ながら呆れる(笑)
つゆをぶっかけて、鰹節をたっぷりかけて、いただきま~す!

食後、しばらくまったりしていたら、時計は既に14時を回っている。

う~ん、今から御前峰に登ると、下山が18時近くになるのは明白。
前々回の平瀬道と同様、残念だが頂上にはいかず下山することに(14:25)

ひやむぎを食べるために登ってきたことに。でもこんなゆるゆる山行が、私のスタイルですから(笑)
再び弥陀ヶ原を通り、

14:45 黒ボコ岩

残りの体力で観光新道を下るのはかなり厳しいので、下りは砂防新道へ。
ガスってきたので、急坂の十二曲りを慎重に下っていく。

途中にある延命水は、ほとんどチョロチョロ状態だった。

谷からどんどんガスが上がってきて、ますます視界不良。

15:30 甚之助避難小屋(標高約1975m)

時間も遅いせいか、他の登山者の姿はなし。
16:00 別当覗(標高約1780m)

ガスで別当谷はおろか、観光新道も全く見えず。

16:25 中飯場(標高約1550m)

一方通行分岐(16:42)

もう少しだ。
ようやく吊り橋。

橋の上部にスズメバチの巣があると注意がされていた。
16:55 別当出合登山口(標高約1260m)

およそ8時間ぶりに戻ってきた。下りは2時間30分。
観光新道は噂通りの急登だったが、登り始めが遅かったことが頂上までいけなかった最大の理由。やはり白山日帰りの場合、もっと早く出発すべきと反省する山行だった。
白山(室堂)(登り:観光新道・下り:砂防新道)
標高差1190m
登り 4時間32分、下り 2時間30分、TOTAL 8時間18分
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