2013白山テン泊ハイク 2日目
台風の影響なのか、夕方から結構強く吹いていた風も深夜になると収まった。
だが標高2000m超のテン場はやはり冷え込む。
先週の火打山・妙高山の際と同じ様な防寒対策で臨んだにもかかわらず、寒さでほぼ1時間おきに目が覚める有様だった。
3時頃に目を覚まし、あつぷりさんの真似をして、御前峰でご来光を見ようかとも思ったが、ビビリな私はそのまま朝までテントで過ごすことにした。
モルゲンロートに染まるエコーラインを望みながらモーニングコーヒー(5:59)
心配していたお天気だが、今日は晴れそうだ。
テントの中で朝食を準備。昨夜の残り物を使った炒め物と、
新メニューのから蕎麦。
詳しくは山めしにて。
エネルギーも補充したことだし、そろそろ出発しよう(6:40)
手早くテントを撤収。
砂防工事の方が現場に向かわれていく。ご苦労様です。
7:00 南竜ヶ馬場テント場
お世話になりました。
7:10 南竜ヶ馬場ビジターセンター(標高約2070m)
ここで用を済ませ、御前峰に登るべく、メインザックをデポさせてもらう。
室堂へはエコーライン(2.6㎞)、トンビ岩コース(1.7㎞)、展望歩道(3.1㎞)があるが、
一番距離の短いトンビ岩コースを選択(7:22)
距離が短い反面、標高差は同じなので急登が待っているのだが。。。
今年も昨年同様、赤や黄色、オレンジに色付いた紅葉が広がるが、
お日様が差していないので、鮮やかさはイマイチ。
空身だが、この急坂は毎度のことながら堪える。
やや雲が残っていたが、別山(2399m)も顔を覗かせていた。
荷揚げのヘリだろうか、上方からヘリの音が何度も聞こえてくる。
8:21 御前坂(室堂まで残り800m)
ここで5分ほど小休止。
8:37 トンビ岩(標高約2370m)(室堂まで残り550m)
ようやく急登が終了。室堂まではまだ550mあるが、ここまで来ればひと段落。
この先はハイマツの生い茂る、なだらかな稜線上の登山道となる。
御前峰(2702m)がようやくお顔を覗かせてくれる。
シラタマノキ(シロモノ)
ツツジ科シロタマノキ属の常緑小低木。実をかじるとハッカのような味がするそうだ。
※山ガールの青レンジャーさんにご教授いただきました。ありがとうございます。
涸沢を渡り、あの丘を越えれば室堂だ。
荷降ろし?中のヘリ。何か丸いタンクのようなモノを吊っている。
室堂に近づくにつれ、香しい臭いがしてきた。
どうやらトイレの汚物タンクを麓に降ろしているようだ(笑)
悩ましい臭いと合わせて、もう1つの香しい匂いも。
こちらは山荘の外壁を塗り直している塗料の匂いのようだ。
9:02 白山室堂(標高約2450m)
南竜から1時間40分。まだ少し時間が早いせいか、日帰り登山者の姿はまばら。
ここで昨日南竜でお見かけしなかった3人組の方と再会。
伺うと、雨が降ってきたのでテントを張らず、南竜のビジターセンター脇にある避難小屋で過ごされたそうだ。本当は10月15日までは利用不可なんですよ(笑)
ドーピング剤を摂取して、山頂へのアタック開始(9:16)
今日はヘバらないよう、できるだけゆっくりした歩調で登っていこう。
9:34 青石(山頂まで750m)
いつもならヘバってここで小休止するのだが、スルー。
9:44 高天ヶ原(山頂まで500m)
この辺りで昨日デッドヒートを繰り広げた老夫婦と再会。
結局17時を回ってしまったが、無事室堂に辿り着けたそうだ。良かった。
結局一度も立ち止まることなく、山頂まで登ることができた。
10:05 白山山頂(御前峰)(標高2702m)
室堂から49分とこれまでで一番良いタイム。
秋独特の高層の筋雲があるので、日差しこそあまりないが、
大汝峰(2684m)や剣ヶ峰(2677m)もバッチリ。
また別山(2399m)や三ノ峰(2128m)や、
福井県側も望むことができた。
一方に東側に目を遣ると、すげぇー
北アルプスが一望!
お槍様(=槍ヶ岳・3180m)を始め、穂高連峰の峰々がずらりと並ぶ。
以前登った際、お槍様の穂先が少し見えたことはあるが、ここまでキレイに峰全体が見えるのは初めて。
しかも乗鞍岳(3026m)や焼岳(2455m)に加え、
剱岳(2999m)や今年登った白馬岳(2932m)と北アルプスの主要な山々が勢揃い。
これでも感動モノなのに、甲斐駒ヶ岳(2967m)や仙丈ヶ岳(3033m)といった
南アルプスの山々や中央アルプスの空木岳(2864m)
八ヶ岳(赤岳)(2899m)まで望むことができた。
生憎富士山(3776m)は確認できなかったが、この日の白山山頂から見えた百名山は、おそらく20座近くあったはず。
さらには金沢市街や能登半島、
驚くべきことに富山平野まで望むことができた。
これも日頃の行ないが良いせいだろう、きっと(大ウソ)
また眼下の大白川側(岐阜県)の紅葉は、石川県側以上の彩り。
もうこれ以上感動させんといて欲しいわ~
なんで関西弁やねん!(笑)
正直この時、安物のコンデジでなく、一眼レフでこの絶景を収めたかった。
※後からブロ友のコウちゃんから、これが有名なお花松原だと教えていただきました。
絶景のオンパレードにすっかりお腹いっぱいだ(10:27)
山頂で食べるはずだったレーションも忘れてしまった(笑)
下りでは思わず登ってくる登山者に、
「山頂で絶景が待っていますよ!」
と伝えたい衝動に何度も駆られた。
室堂の建物が近づいてくると、またしてもヘリが飛んできた。
う~ん、またあの香しい臭いがしてきたぞ(笑)
10:50 白山室堂(標高約2450m)
下りは23分。
山頂で食べ忘れたレーションを食べながら小休止。
ご当地石川県の名産、五郎島金時芋の餡と能登産の塩が入ったマーガリンが使われている。
職人さんたちがセンターの外壁を塗り直しておられた。
15日(火)が小屋仕舞いで、着々と冬の準備がされている。
名残り惜しいがそろそろ戻ろう(11:08)
今年も遊ばせていただきました。ありがとうございます。
下りもトンビ岩コース(1.7㎞)へ。
落葉し結実したナナカマド。
11:23 トンビ岩(標高約2370m)
南竜山荘が見えてきた。
概ね整備されているが、ガレた場所もあるので慎重に下っていく。
南竜でも汚物タンクを搬送していた。
11:58 南竜ヶ馬場ビジターセンター(標高約2070m)
下りは50分。
デポしておいたザックをピックアップし、下山開始(12:08)
ほとんどの食材やビアがお腹に消えたとはいえ、ザックの重さが堪える。
12:22 エコーライン分岐(別当出合まで4.4㎞)
南竜が見えなくなる地点で振り返る。
また来年も利用させてもらいます。
南竜分岐までのトラバース路は反対側が切れ落ちているので、要注意。
12:37 南竜分岐(標高約2100m)(別当出合まで4.0㎞)
ここはスルー。
12:52 甚之助避難小屋(標高約1975m)(別当出合まで3.5㎞)
ここで小休止。
別山方面はまたガスが出てきた。
稜線付近にもガスが立ち込めていた。
明日は台風の影響がありそうで、今日あの絶景が見られたのは本当にラッキーだったのかも。
15日の山仕舞いを過ぎると、小屋の夏期トイレや水場は閉鎖されるのでご注意。
昨日は俯いてあまり楽しめなかった紅葉を愛でながら降りていく。
13:34 別当覗(標高約1750m)(別当出合まで2.6㎞)
台風のせいだろうか、今日は登ってくる人もまばら。
13:56 中飯場(標高約1550m)(別当出合まで1.5㎞)
ここで最後の小休止。
この先の区間は時折クマが出没するので、クマ鈴を5割増しでかき鳴らす(笑)
14:15 一方通行上部(別当出合まで650m)
下りは右の方へ。
あとは吊り橋を渡ればゴール。
14:34 別当出合(標高約1260m)
南竜から2時間26分。またもヘロヘロなハイクだったが、無事下山することができた。
センターに白峰温泉総湯の割引券(
今日は定休日だった(笑)
自販機でスポドリ(200円)を購入し、一気飲み。
ふぅ~ 生き返る。
これで今年の高山ハイクは終了。これからは低山での紅葉を楽しむことにしよう。
でももしかすると、もう1度くらい登るかもしれませんが(笑)
(この区間の行程)
5:00起床~7:00南竜ヶ馬場テント場~7:10南竜ヶ馬場ビジターセンター(小休止)7:22~(トンビ岩コース)~8:21御前坂(小休止)8:26~8:37トンビ岩~9:02白山室堂(小休止)9:16~9:34青石~9:44高天原~10:05御前峰山頂(中休止)10:27~10:50白山室堂(中休止)11:08~(トンビ岩コース)~11:23トンビ岩~11:58南竜ヶ馬場ビジターセンター(小休止)12:08~12:22エコーライン分岐~12:37南竜分岐~12:52甚之助小屋(小休止)13:07~13:34別当覗~13:56中飯場(小休止)14:08~14:34別当出合14:44~14:54別当出合駐車場
白山(2702m)(砂防新道・トンビ岩コース)
標高差1442m
登り 7時間25分、下り 4時間7分
☆☆☆ランキング参加中です。☆☆☆
にほんブログ村
応援のポチッ、お願いします。
↓こちらもポチっとよろしくお願いします。
- 関連記事
-
- 2013白山テン泊ハイク 2日目 2013/10/10
- 2012白山紅葉ハイク 前編 2012/10/10