大町二郎野菜鬼増し@豚のさんぽ
杓子岳や鑓ヶ岳には登ることができなかった。
しかし、このまま黙って帰る私ではない。
もうひとつのあの山に登るべく、白馬村の隣の大町市へ。
豚のさんぽ 大町駅前店

えっ、こんなところ山じゃないよ。
まぁまぁそう言わず、しばらくもう1つのハイクにお付き合い下さい(笑)
ここは立山アルペンルートの玄関口でもあるJR大糸線の信濃大町駅。

その駅のまさに目の前にあるのが、今回のハイクの舞台である豚のさんぽ。
豚肉料理専門店として約4年ほど前にオープンしたお店で、その美味しさとボリュームから長野県下に系列店を増やされており、私も以前何度か訪れたことがある。
看板豚?のノリちゃんも相変わらずキュート(笑)

入店したのが13時近くだったので店内は比較的空いており、カウンター席の隅に案内される。
早速メニューを手に取り、お目当ての山を探す。

ランチタイム時はラーメンを中心に、カレーや丼などボリュームのあるメニューが多数。あの石塚先生も絶賛された(大ウソ)チャーシュー岳ラーメンもおススメ。
(ええ~っと、おっ、これだ!)
一世を風靡したあのラーメン二郎をインスパイアした醤油味ベースのラーメンで、

4種類の部位を角切りしたほぐしチャーシューと多くの野菜が盛られているのが特徴。
この野菜、デフォでも普通のラーメンの数倍はあるのだが、さらに野菜増し、野菜増し増しなどと無料(※)で増量できるのも二郎系の特徴。
(※豚のさんぽで野菜を無料増量できるのは、大町二郎のみ)
店:「お決まりですか?」
よ:「大町二郎の野菜鬼増しを。」
店:『鬼増しはかなり量がありますが。。。』
よ:「以前、一度食べたことがあるんですけど。」
店:『かしこまりました。確認してきますので、しばらくお待ちください。』
そういうと店員は一旦厨房の方に消えていく。
店員から軽い制止が入るのも無理はない。
以前食べた鬼増しは、こんな感じ↓↓↓

どうです! 山があったでしょう!?
普通の人なら、見ただけで食欲を無くしそうなシロモノだが、
憧れの”お槍様”(槍ヶ岳3180m)を彷彿させ、山屋なら誰でも登頂したくなること間違いなし?(笑)
今日の私は朝からドーピング剤と水、カキ氷ぐらいしか口にしておらず、お腹はペコペコ。まぁ、このぐらいならガツンと食べられると思った訳である。
この鬼増し、1日数量限定で、どうやら材料が足りるか確認しに行かれたようだ。
店:『お待たせしました。OKだそうです。』
無事?注文が通る。
なお鬼増しの場合、万一食べ残しされると300円のペナルティ(罰金)となるのでご注意を。
ラーメン以外にも魅力的なメニューがいっぱい。

ご飯をダムの堰堤、ほぐし肉を黒部湖に浮かぶガルベ(遊覧船)に見立てた黒部ダムカレー(840円)も、大町のご当地B級グルメとして脚光を浴びている人気メニュー。
そのさらに上を行くのが、大きな角煮が丸ごと1本乗った大黒部ダムカレー(1680円)で、予約制(前日予約)で昼・夜各1食ずつの提供となっている。
また”遊びごころ”も満載。

一見、普通のティッシュBOX。裏返すと、裏メニューが書いてある(笑)

2分ぐらいすると、店員が大きな空の器を持ってくる。

野菜の受け皿だそうだ。このような細やかな心配りもニクい。
でも以前は普通の小皿だったが、この巨大さは。。。 一抹の不安が頭をよぎる。
それから待つこと10分。いよいよ鬼増しが運ばれてきた。
大町二郎 野菜鬼増し

ぶっ――――
(なに、コレ!?)
明らかに、以前食べた鬼増しとは似て非なるシロモノ。

わたしゃね、てっきり”お槍様”が出てくるとばかり、思ってましたよ。ええ。
でも、コレはなんなんですか?

標高は500.0㎜を超え、ほとんどマッターホルン(4478m)状態。

回りの客からも驚嘆の声が上がり、やっちまった感がひしひし。
だから店員さんが制止したんだよな。。。
でも頼んできてしまった以上、アタックするしかない!
まずはフリーザ直伝のスカウターで、アタックルートの確認。
大量というか、ありえない量のもやしは、市販の袋でおよそ20~25袋程度だろうか。(あとで店員さんに伺ったところ25袋だそうです)
生もやし1袋はおよそ250g。もやしは茹でると水分が少し出ていくので、約200gに減る。
ということは、200g × 25袋 = 5kg
太麺が1人前200gぐらいとして、チャーシューがおよそ50g。
これにスープが200gぐらいとして、総重量は約5.5kg。
通常なら間違いなく遭難確実の”魔の山”だが、全く望みがない訳ではない。
それは、大半がもやしであるからだ。
もやしはその重量の約90%が水分。
つまり、約5kgのもやしのうち、4.5kgは水で、固体部分は僅かに500g程度。
またカロリーも1袋でわずか24kcal程度なので、全部でも600kcal。
糖質もゼロなので、急激な血糖値上昇による満腹感襲来も少ないだろう。
これなら、もしかしてなんとかなるかも。
店:『お客様、早く召し上がらないと、崩れる恐れがあります!』
ラク!! ラク!!
店員に促され、アタック開始!
まずは食べ易くするため、用意してくれた受け鉢にもやしの上部を移設。

それでも麺やスープは全く見えません(笑)
移設したもやしは後回しにして、ラーメン鉢のもやしから食べていく。
もやしにはほとんど味が付いていないので、
これまた提供された醤油ダレをかけてひたすらもやしを食べていく。
(パク、むしゃ、むしゃ、むしゃ、パク、むしゃむしゃ)
もやしを口に入れては咀嚼し、よく噛んだのちまた口に入れる。
よく咀嚼することにより、もやしの繊維部分と水分をしっかり分離させていく。
慌てて余り咀嚼しないと固形物がどっしりと胃袋に溜まっていき、あっという間に胃袋が満杯になってしまうからだ。
ただしよく咀嚼することは、脳の満腹中枢を刺激するので、諸刃の剣でもある。
また水はあまり飲まないようにし、飲みこみにくくなった場合でも、ひと口、口に含む程度にする。
なんか回りのお客たちが、チラチラこちらを見ているようですが。。。
ほとんど見世物状態です(笑)
崩れないようしっかり押し固めてあるので、箸で崩すと体積が倍になり、なかなか減らない。
さながら「頂上だ!」と思って辿りつくと、実は”騙しピーク”だったような感じ(笑)
思わずヘコみそうになるが、焦らずマイペースを貫く。
登山で遙か彼方の山頂ばかり見ずに、1歩また1歩と足元を確かめながら登っていくのに通ずる。昨日、伊達に10時間超のハイクをしていませんから(笑)
食べ始めから20分、ようやく麺が見えてきた。
もやしは移設した半分がまだ残っているが、終盤に麺を残すとキツいので、先に麺を食べてしまおう。
厨房スタッフが私の前にある保冷庫にやたら食材を取りにくるのが目立ち始める。
もしかして偵察しに来ているのかな?(笑)
麺も食べ終え、残るは移設したもやしのみ。やっと6合目辺りだろうか?
さすがに咀嚼してもなかなか飲み込みにくくなってきて、水を口に運ぶ回数も増えてきた。
8合目付近から恐れていたブリザード(満腹指令)が襲来し、
ビバーク(休憩)したくなってきたが、足(箸)を止めると
遭難(リタイア)しそうなので、1歩1歩と歩みを止めず進む。
あと、もう少し。。。
最後のひと口を口に運び、無事登頂(完食)!

コースタイムは44分。スープは飲まなくて良いそうなので、残すことにする。
もやしにかけた醤油ダレの塩分が染み込んでいて、メチャクチャ身体に悪そうだ。
思ってたほど苦しくなく、お腹の具合は9分目ぐらい。まだつけ麺ぐらいならいけそう。
店員さんも登頂できるとは思っていなかったようで、えらく驚いていた。
これで白馬三山縦走ができなかったリベンジを少しは果たせたかな?(笑)
豚のさんぽ 大町駅前店
お店の情報はコチラ↓↓
http://www.buta3.jp/
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