「鶴」を含む四字熟語一覧
鶴を含む四字熟語の一覧です。
五十音順に表示しています。
懿公喜鶴(いこうきかく)
大切にすべきものを軽く扱い、くだらないものを大切にしたために身を滅ぼすことのたとえ。 「懿公」は人の名前。 衛の国の懿公は、家臣や国民を大切にせず、動物の鶴を好んで爵位を与えて大切にしていたが、戦争になると兵隊は鶴に戦わせればよいと言って協力せず、懿公は身を滅ぼしたという故事から。 「懿公(いこう)鶴(かく)を喜(この)む」とも読む。
懿公好鶴(いこうこうかく)
大切にすべきものを軽く扱い、くだらないものを大切にしたために身を滅ぼすことのたとえ。 「懿公」は人の名前。 衛の国の懿公は、家臣や国民を大切にせず、動物の鶴を好んで爵位を与えて大切にしていたが、戦争になると兵隊は鶴に戦わせればよいと言って協力せず、懿公は身を滅ぼしたという故事から。
一琴一鶴(いっきんいっかく)
清廉潔白な役人のこと。 または、旅支度がとても簡易であることのたとえ。 一張りの琴と一羽の鶴の意。 宋の役人が蜀に赴任する際、一張りの琴と一羽の鶴だけを携えて出ていったことから。
雲中白鶴(うんちゅうのはっかく)
世俗を超越した、心の清らかな人のたとえ。 白い雲の中にいる白い鶴のことで、心が清らかで、気高く立派な人物をたとえた言葉。
延頸鶴望(えんけいかくぼう)
強く待ち焦がれること。 「延頸」は首を伸ばすこと。 鶴の長い首のように、長く首を伸ばして心待ちにするという意味から。 「頸(くび)を伸ばして鶴望(かくぼう)す」とも読む。
鶴寿千歳(かくじゅせんざい)
長く生きること。 鶴は千年生きることができるといわれているということから。
鶴汀鳧渚(かくていふしょ)
美しい水辺の風景を言い表す言葉。 鶴のいる水際と、かもが遊んでいる波打ち際ということから。 「汀」は水際、「渚」は波打ち際。 「鳧」はかものこと。
鶴髪童顔(かくはつどうがん)
年老いても元気な人の様子。 「鶴髪」は鶴の羽毛のような白髪のこと。 「童顔」は子どものような幼い顔。または、子どものように色つやのよい顔のこと。 「童顔鶴髪」ともいう。
鶴鳴九皐(かくめいきゅうこう)
世間から離れて暮らしていても、よい名声が自然と知られること。 「九皐」は山の奥深い場所にある沼沢。 山奥にある沼沢で美しい鳴き声の鶴が鳴くという意味から。 山の奥深くに隠居している賢者の名声は、自然と広まるということをたとえた言葉。
鶴鳴之士(かくめいのし)
才能や能力があっても、世のために使われることなく、世間から認められていない賢者のこと。 または、公職についていない賢者のこと。 「鶴鳴」は鶴の鳴き声のこと。 山奥に隠遁している賢者をたとえた言葉で、山の中から鶴の美しい鳴き声は聞こえるが、姿を見ることは出来ないという意味から。
鶴翼之囲(かくよくのかこみ)
軍隊の陣形の一つで、左右に長く広がった陣形のこと。 鶴が翼を広げたような形に見えるということから。
鶴翼之陣(かくよくのじん)
軍隊の陣形の一つで、左右に長く広がった陣形のこと。 鶴が翼を広げたような形に見えるということから。
鶴立企佇(かくりつきちょ)
心の底から待ち望むこと。 「企」は足のかかとを上げて、つま先で立つこと。 「佇」は待ち望むこと。 鶴が首を伸ばしてつま先で立つ姿を、人や物を待ち望んでいる様子にたとえたもの。 「鶴企」と略して使うこともある言葉。
鶴唳風声(かくれいふうせい)
ちょっとしたことに驚いたり怯えたりすることのたとえ。 「風声」は風の音。 「鶴唳」は鶴の鳴き声。 前秦の符堅の軍が東晋の軍に敗れて逃げるとき、兵たちは風の音や鶴の鳴き声のようなわずかな音でも、敵軍の追撃だと思い恐れたという故事から。 「鶴唳風声」ともいう。
華亭鶴唳(かていかくれい)
栄華を極めた昔のことを懐かしみ、衰退した現状を嘆くこと。 「華亭」は地名。 「鶴唳」は鳥の鶴の鳴き声。 中国の東晋の時代の陸機は、讒言によって処刑される寸前に、故郷である華亭で鶴の鳴き声を聞く楽しみを思い出して嘆いたという故事から。
閑雲孤鶴(かんうんこかく)
世間を離れのんびりと自由に暮らすこと。 または、隠士の心境のたとえ。 「閑雲」はのんびりと空に浮かぶ雲。 「孤鶴」は野で自由に遊ぶ鶴。
閑雲野鶴(かんうんやかく)
世間を離れのんびりと自由に暮らすこと。 または、のんびりとした生活を送る隠士の心境のたとえ。 「閑雲」はのんびりと空に浮かぶ雲。 「野鶴」は野で自由に遊ぶ鶴。 「野鶴閑雲」ともいう。
九皐鳴鶴(きゅうこうのめいかく)
世間から離れて暮らしていても、よい名声が自然と知られること。 「九皐」は山の奥深い場所にある沼沢。 山奥にある沼沢で美しい鳴き声の鶴が鳴くという意味から。 山の奥深くに隠居している賢者の名声は、自然と広まるということをたとえた言葉。
魚鱗鶴翼(ぎょりんかくよく)
中央が突出した、魚の鱗のような形の陣形と、左右に長く広げて敵を包囲しようとする鶴が翼を広げたようにみえる形の陣形。 どちらも兵法の八陣の一つで、「魚鱗之陣」と「鶴翼之陣」のこと。
群鶏一鶴(ぐんけいのいっかく)
多くの凡人の中で、極めて優れている一人の人物のこと。 鶏の群れの中にいる一羽の鶴という意味から。
鶏群一鶴(けいぐんのいっかく)
鶏の群れの中の一羽の鶴という意味から、多くの凡人の中で極めて優れている一人の人物のこと。
鷄皮鶴髪(けいひかくはつ)
年老いて衰えた老人の容姿のたとえ。 鶏のように張りを失った肌と、鶴の羽のように白い髪の毛という意味から。 「鷄皮鶴髪」とも書く。
鶏皮鶴髪(けいひかくはつ)
年老いて衰えた老人の容姿のたとえ。 鶏のように張りを失った肌と、鶴の羽のように白い髪の毛という意味から。 「鷄皮鶴髪」とも書く。
彦倫鶴怨(げんりんかくえん)
偽善者を批判する言葉。 「彦倫」は中国の南斉の人の名前。 俗世を離れて鐘山に隠遁していた彦倫が、俗世に戻って県の長官になったことを隠者だと信じていた鶴も騙されたと怨むと、孔稚珪が似非隠者ぶりを批判した言葉から。
孤雲野鶴(こうんやかく)
世間から離れた隠者のたとえ。 「孤雲」は離れて浮かんでいる雲。 「野鶴」は群れから離れて野に住んでいる鶴。 どちらも隠者をたとえた言葉。
孤雌寡鶴(こしかかく)
夫を失い、一人になった女性のたとえ。 「孤雌」はつがいの雄を失って孤独な雌。 「寡鶴」はつれあいのいない鶴のこと。
断鶴続鳧(だんかくぞくふ)
理由もなく、どうなるかも考えずに自然に手を加えて害すること。 無闇に自然に手を加えるべきではないという戒め。 「鳧」は鳥の鴨のこと。 足の長い鶴の足を切って、足の短い鴨に継ぎ足して長くしても意味はないということから。 「鶴(つる)を断ちて鳧(ふ)に続(つ)ぐ」とも読む。
童顔鶴髪(どうがんかくはつ)
年老いても元気な人の様子。 「鶴髪」は鶴の羽毛のような白髪のこと。 「童顔」は子どものような幼い顔。または、子どものように色つやのよい顔のこと。 「童顔鶴髪」ともいう。
梅妻鶴子(ばいさいかくし)
俗世を離れた清らかで風流な隠遁生活のこと。 妻のかわりに梅の木を、子のかわりに鶴を愛でて、一人で清らかに風雅に暮らしたという故事から。
風声鶴唳(ふうせいかくれい)
ちょっとしたことに驚いたり怯えたりすることのたとえ。 「風声」は風の音。 「鶴唳」は鶴の鳴き声。 前秦の符堅の軍が東晋の軍に敗れて逃げるとき、兵たちは風の音や鶴の鳴き声のようなわずかな音でも、敵軍の追撃だと思い恐れたという故事から。 「鶴唳風声」ともいう。
焚琴煮鶴(ふんきんしゃかく)
風流を理解する心を持っていないこと。 または、趣も飾り気もない単調な景色のこと。 琴に火をつけて燃やして、鶴を捕らえて煮るという意味から。 「琴を焚(や)き鶴を煮る」とも読む。
野鶴閑雲(やかくかんうん)
世間を離れのんびりと自由に暮らすこと。 または、のんびりとした生活を送る隠士の心境のたとえ。 「閑雲」はのんびりと空に浮かぶ雲。 「野鶴」は野で自由に遊ぶ鶴。 「野鶴閑雲」ともいう。