「天」を含む四字熟語一覧
天を含む四字熟語の一覧です。
五十音順に表示しています。
天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)
皇位継承の証として、天皇が代々受け継いできた三種の神器の一つ。 草薙剣や草那芸之大刀とも呼ばれ、スサノオノミコトが八岐大蛇を倒したときに尾から出てきたとされている。 現在は、熱田神宮で神体として祭られている。
天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)
皇位継承の証として、天皇が代々受け継いできた三種の神器の一つ。 草薙剣や草那芸之大刀とも呼ばれ、スサノオノミコトが八岐大蛇を倒したときに尾から出てきたとされている。 現在は、熱田神宮で神体として祭られている。
意気衝天(いきしょうてん)
気力が天を衝くほど高く充実している様子。 「意気」は気力や気概、「衝天」は天を衝くほど高いという意味。
韋駄天走(いだてんばしり)
極めて足の速い人。 また、速く走る様子。 「韋駄天」は僧や寺院の守護神で、足が速いことのたとえ。
一念通天(いちねんつうてん)
どんなことでも、一心に念じ努力し続ければ、必ず成就するということ。 「一念(いちねん)天に通ず」とも読む。
一天四海(いってんしかい)
全世界。 「一天」は天の下全てということから、全世界のこと。 「四海」は四方向全ての海ということから、全世界のこと。
一天万乗(いってんばんじょう)
天子や天皇のこと。 「一天」は天の下全てということから、全世界のこと。 「乗」は兵車のことや、兵車を数える場合に使う単位。 一万乗の兵車を出すことが出来る国の君主という意味から。 古代中国では、兵車一台に馬四頭と兵士百人がついていたとされている。 「一天万乗の君」を略した言葉。
為天下僇(いてんかりく)
天下の民によって滅ぼされること。または、その罪から罰を受け、責められて辱めを受けること。 鄭玄や孔穎達、朱子の説。 「僇」は恥辱という意味。 「天下の僇(りく)と為(な)る」とも読む。
雨過天晴(うかてんせい)
物事の悪い状況や状態がよい方向へ向かうこと。 雨が止み、雲がなくなり晴れ渡るという意味から。 「雨過ぎて天晴(は)る」とも読む。 「雨過天青」とも書く。
雨過天青(うかてんせい)
物事の悪い状況や状態がよい方向へ向かうこと。 雨が止み、雲がなくなり晴れ渡るという意味から。 「雨過ぎて天晴(は)る」とも読む。 「雨過天青」とも書く。
有頂天外(うちょうてんがい)
「有頂天」は仏教で一番上にあるとされる天のことで、それを超えるほどの喜びという意味から、この上なく大喜びすること。
運否天賦(うんぴてんぷ)
幸運と不運は天に決められているということ。 または、運を天の意志にまかせること。 「運否」は幸運と不運、「天賦」は天から授けられること。 人の力ではどうすることもできず、成り行きに任せるときなどに使われる言葉。
運否天賦(うんぷてんぷ)
幸運と不運は天に決められているということ。 または、運を天の意志にまかせること。 「運否」は幸運と不運、「天賦」は天から授けられること。 人の力ではどうすることもできず、成り行きに任せるときなどに使われる言葉。
煙炎漲天(えんえんちょうてん)
火の勢いが激しい様子。 空を覆うように煙と炎が広がっていることから。 「煙炎、天に漲(みなぎ)る」とも読む。
海角天涯(かいかくてんがい)
距離が非常に離れていること。または、都会から非常に遠く離れていて、不便な場所のたとえ。 天の果てと海の果てという意味から。 「海角天涯」ともいう。
海闊天空(かいかつてんくう)
性格が大らかでさっぱりしていること。 「海闊」は広大な海のこと。 「天空」はすっきりと晴れ渡る広い空のこと。 「天空海闊」ともいう。
回天事業(かいてんじぎょう)
世の中の情勢が全て変わるほどの大きな仕事。 「回天」は天を回すという意味から、世の中の情勢が変わること。 「廻天事業」とも書く。
廻天事業(かいてんじぎょう)
世の中の情勢が全て変わるほどの大きな仕事。 「回天」は天を回すという意味から、世の中の情勢が変わること。 「廻天事業」とも書く。
廻天之力(かいてんのちから)
世の中の情勢が全て変わるほどの大きな力のこと。 または、不利な情勢を一気に有利に変えることの出来る大きな力のこと。 「廻天」は天を回すという意味から、世の中の情勢が変わること。 「回天之力」とも書く。
回天之力(かいてんのちから)
世の中の情勢が全て変わるほどの大きな力のこと。 または、不利な情勢を一気に有利に変えることの出来る大きな力のこと。 「廻天」は天を回すという意味から、世の中の情勢が変わること。 「回天之力」とも書く。
開天闢地(かいてんへきち)
天地の始まり。 または、過去に一度として起こっていない出来事。 「闢」は開くという意味。 中国の伝説の天子である盤古が、天地を開いたことによって人類の歴史が始まったという伝説から。 「天を開き地を闢(ひら)く」とも読む。 「開天辟地」とも書く。 「闢地」は「びゃくち」とも読む。
開天辟地(かいてんへきち)
天地の始まり。 または、過去に一度として起こっていない出来事。 「闢」は開くという意味。 中国の伝説の天子である盤古が、天地を開いたことによって人類の歴史が始まったという伝説から。 「天を開き地を闢(ひら)く」とも読む。 「開天辟地」とも書く。 「闢地」は「びゃくち」とも読む。
花天酒地(かてんしゅち)
歓楽街のこと。 または、酒や女性に溺れる生活のこと。 「花」は酒場で働いている女、遊女。 「天」と「地」は空と大地、世界のこと。 酒と女の世界という意味から。
管中窺天(かんちゅうきてん)
見識が狭いことのたとえ。 細い管を覗いて天を見るという意味で、管を覗いて天を見ても、天の一部分しか見ることは出来ないということから。 「管中(かんちゅう)より天(てん)を窺(うかが)う」とも読む。
歓天喜地(かんてんきち)
思いっきり喜ぶこと。 「歓喜」と「天地」を合わせた言葉で、天に向かって喜び、地に向かって喜ぶという意味から。 「天(てん)に歓(よろこ)び地に喜ぶ」とも読む。
旱天慈雨(かんてんじう)
辛い状況の時に助けや援助を受けること。 または、待ち望んだものが手に入ったり、実現したりすること。 「旱天」は日照りが続いて旱魃になること。 旱魃で困っているときの恵の雨ということから。 「干天慈雨」とも書く。
干天慈雨(かんてんじう)
辛い状況の時に助けや援助を受けること。 または、待ち望んだものが手に入ったり、実現したりすること。 「旱天」は日照りが続いて旱魃になること。 旱魃で困っているときの恵の雨ということから。 「干天慈雨」とも書く。
撼天動地(かんてんどうち)
目を見張るほど活動が立派なこと。 または、音や声、勢いなどが大きいことのたとえ。 または、世の人々を驚かせる大きな出来事のたとえ。 「撼」は動かすという意味。 天地を揺り動かすという意味から。
蓋天蓋地(がいてんがいち)
この世の全てに仏の教えが広まること。 「蓋」は覆うという意味で、仏法が天地全てを覆うという意味から。 「天を蓋(おお)い地を蓋(おお)う」とも読む。
杞人天憂(きじんてんゆう)
必要のない心配をすること。 「杞人」は古代中国の周の時代にあった杞という国の人。 「天憂」は天のことを心配すること。 杞の国の人が天が崩れて落ちてきたらと考え、心配していたという故事から。 「杞憂」という言葉は、この言葉を略したもの。 「杞人(きひと)、天を憂う」とも読む。
奇想天外(きそうてんがい)
通常では思いつかないような奇抜なこと。 「奇想」は奇抜な考えのこと。 「天外」は天の外という意味から、予想できない場所のたとえ。
吃驚仰天(きっきょうぎょうてん)
いきなりの出来事に、激しく驚くこと。 「吃驚」と「仰天」はどちらも驚くという意味で、似た意味の言葉を重ねて強調した言葉。 「喫驚仰天」とも書く。
喫驚仰天(きっきょうぎょうてん)
いきなりの出来事に、激しく驚くこと。 「吃驚」と「仰天」はどちらも驚くという意味で、似た意味の言葉を重ねて強調した言葉。 「喫驚仰天」とも書く。
吉人天相(きつじんてんしょう)
善い人は天から助けてもらえるものだということ。 「吉人」は善人。 「天相」は天からの助けのこと。
驚天動地(きょうてんどうち)
世の中を大変驚かせること。 聞いた人たちをひどく驚かせるような出来事や事件の形容。 「天を驚かし地を動かす」とも読む。
旭日昇天(きょくじつしょうてん)
非常に激しい勢いの様子。 「旭日」は朝に昇る太陽のこと。 「昇天」は天に昇ること。 朝日が天に昇るような激しい勢いという意味。 多くは「旭日昇天の勢い」という形で、とても勢いがあることのたとえとして用いる。
跼天蹐地(きょくてんせきち)
恐怖でひどくおびえて震えている様子。 または、世間に対して遠慮しながら生活すること。 「跼」は体を丸めて低い姿勢をとること。 「蹐」は音を立てないように歩くこと。 天の下で低い姿勢をとって、地面の上をひっそりと歩くという意味から。 「跼蹐」と略して使うこともある言葉。 「天に跼(せぐ)くまり地に蹐(ぬきあし)す」とも読む。 「局天蹐地」とも書く。
局天蹐地(きょくてんせきち)
恐怖でひどくおびえて震えている様子。 または、世間に対して遠慮しながら生活すること。 「跼」は体を丸めて低い姿勢をとること。 「蹐」は音を立てないように歩くこと。 天の下で低い姿勢をとって、地面の上をひっそりと歩くという意味から。 「跼蹐」と略して使うこともある言葉。 「天に跼(せぐ)くまり地に蹐(ぬきあし)す」とも読む。 「局天蹐地」とも書く。
鈞天広楽(きんてんこうがく)
鈞天宮と広楽宮のことで、天帝が生活するための宮殿のこと。
仰天長嘆(ぎょうてんちょうたん)
この上なく嘆くこと。 空を見上げて大きなため息をつくという意味から。 「天(てん)を仰(あお)ぎて長嘆(ちょうたん)す」とも読む。
仰天不愧(ぎょうてんふき)
天に恥じるようなやましいことが何もないということ。 「天(てん)を仰(あお)ぎて愧(は)じず」とも読む。
敬天愛人(けいてんあいじん)
天を尊いものとして崇めて、人を愛すること。 「敬天」は天を敬うこと。「愛人」は人を愛すること。 西郷隆盛が自身の学問の目的としていた言葉。
向天吐唾(こうてんとだ)
他人に害を与えようとして、自分にその害が返ってくること。 天に唾を吐きかけようとして、自分の顔に落ちてくるという意味から。 「天に向かって唾を吐く」とも読み、この形で使うことが多い言葉。
国色天香(こくしょくてんこう)
植物の牡丹の別名。 または、美人を言い表す言葉。 「国色」は国の中にあるものの中で最も美しい色のこと。または、国の中で最も美しい人のこと。 「天香」はこの世のものとは思えないほどのよい香りのこと。 「天香国色」ともいう。
壺中之天(こちゅうのてん)
酒を飲んで世間のことを忘れること。 または、現世から離れた理想郷のこと。 「天」は世界のこと。 中国の後漢の時代、壺公という薬売りが、店先に置いていた壺の中に入るところを見かけた役人の費長房は、その壺の中に入れてもらうと、多くのご馳走が並ぶ理想郷だったという故事から。
昏天黒地(こんてんこくち)
日が暮れて、灯りがなくなって真っ暗な様子。 または、意識がぼんやりとしていて、はっきりとしないこと。 または、生活や社会の秩序が乱れている様子。 「昏」は夜のこと。
参天弐地(さんてんじち)
天や地のように大きな徳を積むこと。 「参天」は天と並ぶこと。 「弐地」は地と並ぶこと。 「天(てん)に参じ地に弐(じ)す」とも読む。
罪悪滔天(ざいあくとうてん)
この上なく大きな罪悪のたとえ。 「滔天」は天に届くほどに大きな波という意味から、程度が甚だしいことのたとえ。 天に届くほどに大きな罪悪ということから。
四海天下(しかいてんか)
世界。世の中。 「四海」は四方の海の内側という意味から、世の中や国内、世界のたとえ。 「天下」は天の下にある空間ということから、世の中や国内、世界のたとえ。
咫尺天涯(しせきてんがい)
ものすごい近い場所にいても、遠くにいるかのようになかなか会えないこと。 「咫」と「尺」はどちらも距離の単位で、短い距離のたとえ。 「天涯」は天の果てということから、非常に遠い距離のたとえ。 近いところにいても、天の果てにいるように感じるという意味から。
自然天然(しぜんてんねん)
人の手が加わっていない、あるがままの状態のこと。 人の手が加わっていないという意味の「天然」と「自然」を重ねて強調した言葉。 「自然天然」ともいう。
指天画地(してんかくち)
思ったことをそのまま言ったり、議論したりすることのたとえ。 または、身振り手振りで激しく話しをする様子。 「指天」は天を指差すこと。 「画地」は地に描くこと。 「天(てん)を指し地に画(かく)す」とも読む。
衆口熏天(しゅうこうくんてん)
たくさんの人たちの意見には、ものすごい力があるということのたとえ。 「衆口」はたくさんの人たちの意見。 「熏天」は天を動かすほどに感動させるということ。 たくさんの人たちの意見は、天を動かすほどに感動させるほどの力があるということから。 「衆口(しゅうこう)天(てん)を熏(くん)ず」とも読む。
秋天一碧(しゅうてんいっぺき)
雲一つない、すっきりと晴れた秋空の様子。 「秋天」は晴れた秋空。 「一碧」は空や水面が青い色一色なこと。
縮地補天(しゅくちほてん)
政治の構造を大きく変えること。 「地」は実際行われる政治。 「天」は政治の理念。 天子の政治改革をいう言葉で、現実にある様々な問題を引き締めて、政治理念との不足を補うという意味。 「地を縮め天を補う」とも読む。
上下天光(しょうかてんこう)
空も水面も光り輝いていること。 「上下」は空と水面のこと。 「天光」は空全体に広がる日の光のことで、ここでは、水面に反射した日の光のこともいう。
傷天害理(しょうてんがいり)
自然に定まっている、天の道徳に背くこと。 「傷」と「害」はどちらも壊すということ。 「理」は道理のこと。 「天を傷つけ理を害す」とも読む。
震天動地(しんてんどうち)
大きな事件が起こることのたとえ。 または、勢いや音が極めて激しいことのたとえ。 「天(てん)を震(ふる)わし地を動かす」とも読む。
神祐天助(しんゆうてんじょ)
天や神の助け。または、思いがけない幸運に救われること。 「神祐」は神の助け。 「天助」は天の助け。
上下天光(じょうげてんこう)
空も水面も光り輝いていること。 「上下」は空と水面のこと。 「天光」は空全体に広がる日の光のことで、ここでは、水面に反射した日の光のこともいう。
人事天命(じんじてんめい)
人として出来る限りの努力をして、結果は運命に任せること。 「人事」は人間ができること。 「天命」は運命。 「人事を尽くして天命を待つ」を略した言葉。
人定勝天(じんていしょうてん)
人間の意志や努力が強ければ、自然や運命さえも超越できるということ。 「人(ひと)定(さだ)まりて天(てん)に勝つ」とも読む。
水光接天(すいこうせってん)
川の水面に映る月光の輝きが、遥か遠くで空(天)と接していること。 雄大な夜景のさま。
水天一碧(すいてんいっぺき)
水平線で海と空の境が、区別できないように青い色一色に溶け合っている様子のこと。 「水天」は海と空のこと。 「一碧」は水面や空の色が深い青色一色になっていること。
水天髣髴(すいてんほうふつ)
遠くの海と空の境(水平線)がぼんやりとしていて、どこまでが海でどこまでが空なのかはっきりしない様子。 「水天」は海と空のこと。 「髣髴」はぼんやりとしていてはっきり区別できない様子。 「水天彷彿」とも書く。
水天彷彿(すいてんほうふつ)
遠くの海と空の境(水平線)がぼんやりとしていて、どこまでが海でどこまでが空なのかはっきりしない様子。 「水天」は海と空のこと。 「髣髴」はぼんやりとしていてはっきり区別できない様子。 「水天彷彿」とも書く。
星河一天(せいがいってん)
空一杯に、数え切れないほどの星が川のように輝いて見える様子。 「星河」は天の川のこと。 「一天」は空全体という意味。
勢傾天下(せいけいてんか)
天下の勢力が極めて強大であるさま。
青天霹靂(せいてんのへきれき)
全く予想すらしていなかった急な出来事。大変動。 「霹靂」は急に激しい雷鳴が鳴り響くこと。 よく晴れた青空に、前触れもなく雷鳴が轟くという意味から。 元は、筆勢に躍動感があって、のびのびとしている様子を言い表す言葉。
青天白日(せいてんはくじつ)
雲一つない晴れ渡った青空と輝く太陽のこと。 転じて、やましいことが一切ないことのたとえ。 または、無実が明らかになり、疑いが晴れることのたとえ。 「青天」は晴れ渡った青空のこと。 「白日」は明るく輝く太陽のこと。 「白日青天」ともいう。
石破天驚(せきはてんきょう)
非常に斬新ですぐれている詩文や音楽のこと。 石が破れて、天が驚くほどに素晴らしいという意味から。 「石(いし)破れて天(てん)驚く」とも読む。
草頭天子(そうとうてんし)
盗賊の親分のこと。 「草頭」は盗賊の親分、首領。 「天子」は首領をからかう表現。
則天去私(そくてんきょし)
私心を捨てて、自然に身を任せて生きること。 「則天」は自然の法則に逆らわないこと。 「去私」は私心を無くすこと。 夏目漱石が晩年に理想として目指した境地や、文学観をいう。 「天(てん)に則り私(わたくし)を去る」とも読む。
戴盆望天(たいぼんぼうてん)
一度に二つのことを同時にすることは出来ないということのたとえ。 頭に盆を載せたままでは、盆が邪魔になって天を見上げることは出来ないという意味から。 司馬遷が死刑を宣告された友人に送ったとされる手紙の一節から。 「盆を戴(いだ)きて天を望む」とも読む。
談天雕竜(だんてんちょうりゅう)
弁論や文章が広大で立派なこと。 または、大きく立派な内容だが、実現することのできない無駄な議論や努力のこと。 「談天」は天について議論すること。 「雕竜」は竜の彫刻のように、美しく文章を飾ること。 中国の戦国時代の斉のスウ衍は天体について語り、スウセキは立派で美しい文章を書いていたことを、斉の人々が称賛したという故事から。 「天(てん)を談じて竜(りょう)を雕(ほ)る」とも読む。 「談天彫竜」とも書く。
談天彫竜(だんてんちょうりゅう)
弁論や文章が広大で立派なこと。 または、大きく立派な内容だが、実現することのできない無駄な議論や努力のこと。 「談天」は天について議論すること。 「雕竜」は竜の彫刻のように、美しく文章を飾ること。 中国の戦国時代の斉のスウ衍は天体について語り、スウセキは立派で美しい文章を書いていたことを、斉の人々が称賛したという故事から。 「天(てん)を談じて竜(りょう)を雕(ほ)る」とも読む。 「談天彫竜」とも書く。
談天雕竜(だんてんちょうりょう)
弁論や文章が広大で立派なこと。 または、大きく立派な内容だが、実現することのできない無駄な議論や努力のこと。 「談天」は天について議論すること。 「雕竜」は竜の彫刻のように、美しく文章を飾ること。 中国の戦国時代の斉のスウ衍は天体について語り、スウセキは立派で美しい文章を書いていたことを、斉の人々が称賛したという故事から。 「天(てん)を談じて竜(りょう)を雕(ほ)る」とも読む。 「談天彫竜」とも書く。
談天彫竜(だんてんちょうりょう)
弁論や文章が広大で立派なこと。 または、大きく立派な内容だが、実現することのできない無駄な議論や努力のこと。 「談天」は天について議論すること。 「雕竜」は竜の彫刻のように、美しく文章を飾ること。 中国の戦国時代の斉のスウ衍は天体について語り、スウセキは立派で美しい文章を書いていたことを、斉の人々が称賛したという故事から。 「天(てん)を談じて竜(りょう)を雕(ほ)る」とも読む。 「談天彫竜」とも書く。
地角天涯(ちかくてんがい)
二つの地がきわめて離れていることのたとえ。 天の果て、大地のすみという意味から。 「地角天涯」ともいう。
地平天成(ちへいてんせい)
万物が栄え、世の中が平穏に統治されていること。 または、天災などに見舞われることなく自然が穏やかなこと。 「地平」は世の中が平穏に統治されていること。 「天成」は天の運行がうまく進み、全てのものが栄えること。 「地(ち)平(たい)らかに天(てん)成(な)る」とも読む。 「内平外成」と同じく、元号の「平成」の由来とされる語。
重見天日(ちょうけんてんじつ)
辛く苦しい状況から抜け出して、それ以前のよい状況に戻ること。 「重見」は再び見ること。 「天日」は太陽のこと。 再び太陽を目にするという意味から。 「重ねて天日(てんじつ)を見る」とも読む。
長江天塹(ちょうこうてんざん)
長江は陣地を守るための天然の堀であるということ。 「長江」は中国の川の名前、揚子江のこと。 「天塹」は敵の攻撃を防ぐ天然の塹壕、堀のこと。
頂天立地(ちょうてんりっち)
誰に頼ることもなく、一人で堂々と生きていること。 「天(てん)を頂(いただ)いて地に立つ」とも読む。
天威咫尺(てんいしせき)
天子の側近のこと。または、天子の威光に近づきすぎて怖れ多いこと。 「天威」は自然と恐れ従わせる天子の威厳。 「咫尺」の「咫」は長さの八寸、「尺」は十寸ということから、「咫尺」は非常に近いという意味。 天子の威光が非常に近くにあるという意味から。
天一地二(てんいちちに)
天の数と地の数のこと。易経の言葉。 この世の全ての変化は「一」と「二」に含むとされている。 易経で「一」は奇数の代表であり陽を表す。「二」は偶数の代表であり陰を表す。
天衣無縫(てんいむほう)
詩や文章などにわざとらしさがなく、自然で美しいこと。 また、無邪気で飾り気のない人柄のこと。 「天衣」は天に住むとされる天女の衣服のこと。 「無縫」は縫い目がないこと。 天女の衣服は、縫い目がない(加工されていない)にもかかわらず美しいという意味から。 「無縫天衣」ともいう。
天宇地廬(てんうちろ)
世界。天と地。この世。 「天宇」は空の屋根という意味から、空や世界のこと。 「地廬」は地のいおりという意味から、大地のこと。
天淵之差(てんえんのさ)
違いの差が非常に大きいこと。 天と淵には大きな開きがあるという意味から。
天淵氷炭(てんえんひょうたん)
違いの差が非常に大きいこと。 「炭」は燃えている炭。 「天」と「淵」、「氷」と「炭」という互いに性質が反対のものを並べて、非常に差があることをたとえた言葉。
天下一品(てんかいっぴん)
世の中で比べるものが存在しないほど素晴らしいこと。 または、そのようなもののこと。 「天下」は世界のこと。「一品」は一番優れているもののこと。
天下御免(てんかごめん)
世の中に認められていること。または、周りに気を使わずに、自由に振る舞うことが許されていること。 「御免」は許可という意味の尊敬語。 君主からの許可という意味から、世の人々に認められているという意味。
天下三分(てんかさんぶん)
国が三つに分かれて争い合うこと。 「天下」は国全体のこと。 中国の後漢が滅亡した後に、魏、呉、蜀の三つの勢力に分かれて争い合ったことをいう。
天下蒼生(てんかそうせい)
世界の全ての人々のこと。 「蒼生」は青々と生い茂っている草木という意味から、たくさんの人々のたとえ。
天下泰平(てんかたいへい)
世の中が平和な状態で安定していて、穏やかな状態のこと。 または、心配事もなくのびのびとしている様子のこと。 「天下」は天の下の全てという意味から全世界や国全体のこと。 「泰平」は世の中が平和なこと。 「天下太平」とも書く。
天下太平(てんかたいへい)
世の中が平和な状態で安定していて、穏やかな状態のこと。 または、心配事もなくのびのびとしている様子のこと。 「天下」は天の下の全てという意味から全世界や国全体のこと。 「泰平」は世の中が平和なこと。 「天下太平」とも書く。
天下多事(てんかたじ)
世の中の情勢が危険をはらんでいて、騒がしいこと。 「天下」は全世界や国全体ということ。 「多事」はさまざまな事件がたくさん起きること。 戦争などで世の中が落ち着かないことをいう。
天下無双(てんかぶそう)
世の中につりあうものが存在しないほどすぐれていること。 または、そのような人のこと。 「天下」は全世界や国全体のこと、「無双」は二つと存在しないということから、比べられるものがないという意味。 「天下に双(なら)ぶ無し」とも読む。 「てんか」は「てんが」とも、「むそう」は「ぶそう」とも読む。
天下平泰(てんかへいたい)
世の中が平和な状態で安定していて、穏やかな状態のこと。 または、心配事もなくのびのびとしている様子。 「天下」は天の下の全てという意味から、全世界や国全体のこと。 「平泰」は世の中が平和なこと。
天下無双(てんかむそう)
世の中につりあうものが存在しないほどすぐれていること。 または、そのような人のこと。 「天下」は全世界や国全体のこと、「無双」は二つと存在しないということから、比べられるものがないという意味。 「天下に双(なら)ぶ無し」とも読む。 「てんか」は「てんが」とも、「むそう」は「ぶそう」とも読む。
天下無敵(てんかむてき)
この世に相手になるものが存在しないほどに強いこと。 「天下」は全世界や全国のこと。 「無敵」は相手になるものが存在しないこと。 「天下に敵無し」とも読む。
天下無類(てんかむるい)
世の中につりあうものが存在しないほどすぐれていること。 または、そのような人のこと。 「天下」は全世界や国全体のこと。 「無類」は二つと存在しないということから、比べることが出来るものがないという意味。
天花乱墜(てんからんつい)
話し方が生き生きとしていること。 または、物事を実際よりも大きく話して、巧みな話術で人を騙すこと。 「天花」は天に咲いている神秘的な花。 「乱墜」は乱れ落ちるという意味。 古代中国の南朝梁で雲光法師が説法をすると、その説法に感動した天が花を降らせたという故事から。 「天花(てんか)乱れ堕(お)つ」とも読む。 「天華乱墜」とも書く。
天華乱墜(てんからんつい)
話し方が生き生きとしていること。 または、物事を実際よりも大きく話して、巧みな話術で人を騙すこと。 「天花」は天に咲いている神秘的な花。 「乱墜」は乱れ落ちるという意味。 古代中国の南朝梁で雲光法師が説法をすると、その説法に感動した天が花を降らせたという故事から。 「天花(てんか)乱れ堕(お)つ」とも読む。 「天華乱墜」とも書く。
天涯海角(てんがいかいかく)
距離が非常に離れていること。または、都会から非常に遠く離れていて、不便な場所のたとえ。 天の果てと海の果てという意味から。 「海角天涯」ともいう。
天涯孤独(てんがいこどく)
血縁者や婚姻関係にある人がいないこと。 または、故郷を出て一人で暮らすこと。 「天涯」は空の果て。または、故郷から離れた土地。 「孤独」は信頼できる人が一人もいないこと。
天涯地角(てんがいちかく)
二つの地がきわめて離れていることのたとえ。 天の果て、大地のすみという意味から。 「地角天涯」ともいう。
天涯比隣(てんがいひりん)
どれだけ遠く離れていても、すぐ近くにいるように親しく感じること。 主に親友などについていう言葉。 「天涯」は非常に距離が離れていること。 「比隣」は隣の家。
天下無双(てんがぶそう)
世の中につりあうものが存在しないほどすぐれていること。 または、そのような人のこと。 「天下」は全世界や国全体のこと、「無双」は二つと存在しないということから、比べられるものがないという意味。 「天下に双(なら)ぶ無し」とも読む。 「てんか」は「てんが」とも、「むそう」は「ぶそう」とも読む。
天下無双(てんがむそう)
世の中につりあうものが存在しないほどすぐれていること。 または、そのような人のこと。 「天下」は全世界や国全体のこと、「無双」は二つと存在しないということから、比べられるものがないという意味。 「天下に双(なら)ぶ無し」とも読む。 「てんか」は「てんが」とも、「むそう」は「ぶそう」とも読む。
天顔咫尺(てんがんしせき)
天子の側近として仕えること。 「天顔」は天子の顔。 「咫尺」の「咫」は長さの八寸、「尺」は十寸のことから、「咫尺」は非常に近いことのたとえ。
天空海闊(てんくうかいかつ)
性格が大らかでさっぱりしていること。 「海闊」は広大な海のこと。 「天空」はすっきりと晴れ渡る広い空のこと。 「天空海闊」ともいう。
天懸地隔(てんけんちかく)
違いが非常に激しいこと。 天と地ほどに大きな違いがあるという意味から。
天花乱墜(てんげらんつい)
話し方が生き生きとしていること。 または、物事を実際よりも大きく話して、巧みな話術で人を騙すこと。 「天花」は天に咲いている神秘的な花。 「乱墜」は乱れ落ちるという意味。 古代中国の南朝梁で雲光法師が説法をすると、その説法に感動した天が花を降らせたという故事から。 「天花(てんか)乱れ堕(お)つ」とも読む。 「天華乱墜」とも書く。
天華乱墜(てんげらんつい)
話し方が生き生きとしていること。 または、物事を実際よりも大きく話して、巧みな話術で人を騙すこと。 「天花」は天に咲いている神秘的な花。 「乱墜」は乱れ落ちるという意味。 古代中国の南朝梁で雲光法師が説法をすると、その説法に感動した天が花を降らせたという故事から。 「天花(てんか)乱れ堕(お)つ」とも読む。 「天華乱墜」とも書く。
天高気清(てんこうきせい)
秋の空が高く、すっきりと晴れ渡っていて、空気がさっぱりとしていること。 「天高」は秋の空が晴れ渡っていて高いこと。 「気清」はさっぱりとしていて心地よい空気のこと。 「天高く気清し」とも読む。
天香桂花(てんこうけいか)
月の中にあるとされる桂(かつら)の花のこと。 または、美人を言い表す言葉。 「天香」は天から香る、かぐわしい香り。
天香国色(てんこうこくしょく)
植物の牡丹の別名。 または、美人を言い表す言葉。 「国色」は国の中にあるものの中で最も美しい色のこと。または、国の中で最も美しい人のこと。 「天香」はこの世のものとは思えないほどのよい香りのこと。 「天香国色」ともいう。
天高聴卑(てんこうちょうひ)
帝王は高い場所にいるが、地上にいる普通の人々のことも聞いてよく知ることができるということ。 帝王の理解力や判断力がすぐれていることをいう。 「天高きも卑(ひく)きを聴く」とも読む。
天潢之派(てんこうのは)
皇族のこと。 「天潢」は天の川のこと。 「派」は大元から別れ出たもののこと。 天の川の支流にたとえた言葉。
天閫地垠(てんこんちぎん)
天の門と地の果てのこと。 「閫」は門の内と外を区切る横木、しきみやしきいのこと。 「垠」は地の果てや境、かぎり。
天災地変(てんさいちへん)
自然が変化することが原因で起こる様々な災いのこと。 地震や台風、落雷、洪水、津波などの災害をいう。
天資英明(てんしえいめい)
生まれたときからすぐれた才能と知恵があること。 「天資」は生まれながらにして持っている資質。 「英明」はすぐれた才能と知恵があること。
天姿国色(てんしこくしょく)
生まれた時からこの世のものとは思えないほど美しい女性のこと。 「天姿」は天から与えられた容姿。 「国色」は国の中で最も美しい女性という意味。
天資刻薄(てんしこくはく)
生まれつきに残忍な気質であること。 「天資」は生まれつきの気質。 「刻薄」は残忍で無慈悲なこと。
天神地祇(てんしんちぎ)
全ての神のこと。 「天神」は天を司る神。 「地祇」は地を司る神。 天と地の全ての神をいう。
天真爛漫(てんしんらんまん)
取り繕ったりせずに、ありのままの心や感情がそのまま溢れ出ている様子。明るく素直で悪気がない様子。 「天真」は生まれるときに天から与えられた純粋な性格のこと。 「爛漫」はありのままの状態で光輝く様子。
天日之表(てんじつのひょう)
天子となるべき容貌のこと。 「天日」は天子のこと。 「表」は顔の形、容貌。 中国の書生という人物が、唐の高祖李淵の次男を評した故事から。
天井桟敷(てんじょうさじき)
大きな劇場で、料金が安く、一番天井に近い後ろの客席のこと。 一番奥にあるために見づらく、せりふも聞き取り辛いが、料金が安いため、何度も通う芝居好きの客が多く、演者には重要視された。
天上人間(てんじょうじんかん)
天上界と人間界のこと。 または、絶対に通ずることのなく、遠く隔たっていることのたとえ。 または、距離が非常に離れていることのたとえ。
天上天下(てんじょうてんか)
天上の世界と地上の世界のこと。 または、天と地の間。全世界のこと。
天上天下(てんじょうてんげ)
天上の世界と地上の世界のこと。 または、天と地の間。全世界のこと。
天壌無窮(てんじょうむきゅう)
いつまでも終わることなく、天と地と共に続いていくこと。 「天壌」は天と地のことで、広く大きいことや終わりがないことのたとえ。 「無窮」は極まりないという意味から、永遠や永久のたとえ。
天人相関(てんじんそうかん)
儒教の政治思想で、天が人間を生み出し、その人間が行う政治の結果に応じて天が祝福したり、災厄を与えたりするというもの。 中国の前漢の時代の儒家の薫仲舒が『春秋繁露』で唱えたもの。 「天人(てんじん)相関(あいかかわ)る」とも読む。
天神地祇(てんじんちぎ)
全ての神のこと。 「天神」は天を司る神。 「地祇」は地を司る神。 天と地の全ての神をいう。
天人冥合(てんじんめいごう)
天の意志と人の行いが自然と一致すること。 正しい行いをすれば、知らず知らずのうちに天の意志と一致するということ。 「冥合」は自然と一致するという意味。
天孫降臨(てんそんこうりん)
古事記と日本書紀の神話の中で、天照大神から国家平定の命を受けた天照大神の孫である天津彦彦火瓊瓊杵尊が、天上の高天原から日向国の高千穂に天下ったこと。 「天孫」は天津彦彦火瓊瓊杵尊のことで、天照大神の子孫という意味から。 「降臨」は神が天界から地上に降りること。
天造草昧(てんぞうそうまい)
天と地が生まれる前の渾沌としている様子。 「天造」は天が世界を作ること。 「草昧」は始まる前の秩序もなく、渾沌としている状態のこと。
天地一指(てんちいっし)
この世に存在するすべてのものは、みな同じであるという考え。 荘子の思想を言い表す言葉で、対立を超えた絶対的な観点からすると、天も地も一本の指も同じであるということ。
天地開闢(てんちかいびゃく)
世界の始まり。天と地ができた世の始まり。 「天地」は天と地のこと。 「開闢」は始まり、開け始めという意味。 一つの渾沌としたものがあり、それが二つに分かれて天と地になったという古代中国の神話から。
天地玄黄(てんちげんこう)
天は黒く、地は黄色いということ。 「玄」は色が黒いということ。 漢字を正しく書く練習に使われる『千字文』の第一句。
天地渾沌(てんちこんとん)
天と地が混ざり合った、世界の始まりの状態。 「渾沌」は物事がはっきりと区別できない様子のことで、神話での世界が生まれたばかりの状態をいう。 「天地混沌」とも書く。
天地混沌(てんちこんとん)
天と地が混ざり合った、世界の始まりの状態。 「渾沌」は物事がはっきりと区別できない様子のことで、神話での世界が生まれたばかりの状態をいう。 「天地混沌」とも書く。
天地四時(てんちしいじ)
天地と四季のこと。 「四時」は四つの時ということから、春、夏、秋、冬の四季のこと。
天地神明(てんちしんめい)
この世に存在するとされる全ての神のこと。 「天地」は天と地のことから、この世という意味。 「神明」は日本の神道の神々のこと。
天地長久(てんちちょうきゅう)
物事が終わることなくいつまでも続くこと。 天地はいつまでも消えることがないという意味から。 平和や長寿、繁栄などがいつまでも続くことを願って使われる言葉。 「天(てん)は長く地は久(ひさ)し」とも読む。
天地万象(てんちばんしょう)
この世に存在する全てのものや現象のこと。 「天地」は天と地、この世のこと。 「万象」は形がある全てのもののこと。
天地万物(てんちばんぶつ)
この世に存在する全てのものや現象のこと。 「天地」は天と地、この世のこと。 「万物」は形がある全てのもののこと。
天地万有(てんちばんゆう)
この世に存在する全てのものや現象のこと。 「天地」は天と地、この世のこと。 「万有」は形がある全てのもののこと。
天地無用(てんちむよう)
荷物の外側に見えやすいように記す指示で、中の物が壊れやすい物なので、取り扱いに注意して上下を逆にしてはいけないということ。 「天地」は上と下。 「無用」はしてはいけないという意味。
天長地久(てんちょうちきゅう)
物事が終わることなくいつまでも続くこと。 天地はいつまでも消えることがないという意味から。 平和や長寿、繁栄などがいつまでも続くことを願って使われる言葉。 「天(てん)は長く地は久(ひさ)し」とも読む。
天道是非(てんどうぜひ)
天から受ける裁きは、本当に正しいのかどうかということ。 運命に対する怒りや疑問をいう言葉。 「天道(てんどう)是か非か」とも読む。 善人が貧しいまま餓死し、悪人は不自由せずに天寿を全うすることが多いということを嘆いた、中国の前漢の歴史家の司馬遷の言葉から。
天道無親(てんどうむしん)
天の働きは、何に対しても公平であるということ。 「無親」は特定の人にだけ親しくするようなことはしないということ。 「天道(てんどう)親(しん)無し」とも読む。
天人五衰(てんにんのごすい)
天人が死ぬ時に現れるとされている、五つの死相のこと。 「天人」は仏教の言葉で、六道で最も上にある天道に住む人。 「五衰」はいくつかの説があり、『大般涅槃経』では、着ている服が垢で汚れ、脇から汗が出て、体がくさくなり、頭の上にある花が萎れ、自分のいるべき場所のことを好きでなくなるという五つのことをいう。
天然自然(てんねんしぜん)
人の手が加わっていない、あるがままの状態のこと。 人の手が加わっていないという意味の「天然」と「自然」を重ねて強調した言葉。 「自然天然」ともいう。
天之美禄(てんのびろく)
酒の別名。 「美禄」はよい俸禄ということ。 天から授かった素晴らしいものという意味から。
天之暦数(てんのれきすう)
運命のこと。 または、天命によって帝王になる運命のこと。 「暦数」は運命のこと。 古代中国の伝説上の聖天子の尭帝が、自身の息子ではなく、臣下の舜に帝位を譲ったときに言ったとされる言葉から。
天馬行空(てんばこうくう)
考え方や行動が自由なこと。 または、詩文や書の筆遣いに勢いがあること。 「天馬」は天帝が乗るとされる、空を駆けることのできる馬。 空を天馬が駆ける様子から。 「天馬(てんば)空(くう)を行く」とも読む。
天罰覿面(てんばつてきめん)
悪い行いをすれば、必ず天から罰が下るということ。 「天罰」は天が下す罰のこと。 「覿面」は実際に目撃するということから、すぐに効果が現われるということ。
天覆地載(てんぷうちさい)
広く大きな人徳や慈愛の心のたとえ。 「天覆」は天が上から広くこの世の全てのものを覆うこと。 「地載」は地が下からこの世の全てのものを載せて支えること。 天地が全てのものを包み込むという意味から、様々なことを受け入れる、人としての器量の大きさをいう。
天府之国(てんぷのくに)
外敵からの攻撃を防ぎやすい地形をしていて、作物がよくできる肥えた土地のこと。 「天府」は人の手が加えられていない、自然にできた倉庫という意味。
天変地異(てんぺんちい)
奇妙な自然現象や自然災害のこと。 「天変」は天の異変という意味から、隕石、彗星、日食、月食などの天体の異変のことや、雷、竜巻、大雨、暴風などの気象の異変のこと。 「地異」は地震、洪水、津波、噴火などの地上で起こる異変のこと。
天保九如(てんぽうきゅうじょ)
長生きすることを願う言葉。 「天保」は『詩経』の「小雅」の中にある篇の名前で、天子の長寿と平安を祈る詩。 「九如」は「天保」の中で「如」の文字が九つ使われているということ。
天歩艱難(てんぽかんなん)
天運に恵まれないために非常に苦労すること。 または、天の運行が停滞すること。 「天歩」は天の運行。または、国家の運命のこと。 「艱難」は災難や苦労という意味。
天魔外道(てんまげどう)
天上界にいる魔王と仏教を信仰しない人のこと。 「天魔」は仏教の修行や、善い行いなどを妨害したり、邪道に誘ったりする魔王のこと。 「外道」は仏教以外の宗教や、仏道から外れた教えのこと。または、それらを信仰する人のこと。 「天魔」も「外道」も仏道を妨害し、害を与える者のことをいう。
天馬行空(てんまこうくう)
考え方や行動が自由なこと。 または、詩文や書の筆遣いに勢いがあること。 「天馬」は天帝が乗るとされる、空を駆けることのできる馬。 空を天馬が駆ける様子から。 「天馬(てんば)空(くう)を行く」とも読む。
天魔波旬(てんまはじゅん)
仏教の修行を妨げるとされている悪魔のこと。 「波旬」は悪者という意味の梵語を音訳したもの。 天上にいるとされる悪魔で、「第六天魔王波旬」を略した言葉。 他化自在天や第六天魔王、天子魔などとも呼ばれる。
天網恢恢(てんもうかいかい)
悪人や悪事を天は決して見逃さないということ。 「天網」は天が張っている網ということから、天の道理が厳しくも正しいということのたとえ。 天が張っている網は、非常に大きく、隙間があるように見えるが、何があっても悪は逃がさないということから。 「天網恢恢疎にして漏らさず」を略した言葉。
天網恢々(てんもうかいかい)
悪人や悪事を天は決して見逃さないということ。 「天網」は天が張っている網ということから、天の道理が厳しくも正しいということのたとえ。 天が張っている網は、非常に大きく、隙間があるように見えるが、何があっても悪は逃がさないということから。 「天網恢恢疎にして漏らさず」を略した言葉。
天網之漏(てんもうのろう)
天の下す罰から免れること。 または、法の抜け穴をつくこと。 「天網」は悪人を捕らえるために、天が張っている網ということから、国の法律をいう。
天門開闔(てんもんかいこう)
この世の全てのものが変化し、生まれ消滅すること。 「天門」はこの世にあるものが生まれ出るとされる門。 「開闔」は開いたり閉まったりすること。 天門が開くと全てのものが生まれ、閉じると全てのものが消滅するといわれている。
天門登八(てんもんとうはち)
仕官して、一番上の地位を得ようとすれば、自身の命が危うくなるということ。 「天門」は天にあるとされる門。 古代中国では、天には九つの階層があるとされていて、晋の陶侃は翼で飛んで八つ目をこえ、九つ目の前で門番に叩き落とされる夢を見た後に、八州を治める高官になった。 さらに上の地位を目指そうとしたが、夢を思い出して自重したという故事から。
天佑神助(てんゆうしんじょ)
天や神の助けのこと。 または、予測していないような出来事に運良く助けられること。 「天佑」は天の助けのこと。「神助」は神の助けのこと。 どちらも、人の力の及ばないものからの加護という意味。 似ている意味の言葉を重ねて強調した言葉。 「天祐神助」とも書く。
天祐神助(てんゆうしんじょ)
天や神の助けのこと。 または、予測していないような出来事に運良く助けられること。 「天佑」は天の助けのこと。「神助」は神の助けのこと。 どちらも、人の力の及ばないものからの加護という意味。 似ている意味の言葉を重ねて強調した言葉。 「天祐神助」とも書く。
天理人欲(てんりじんよく)
天の道理と人の欲望。 「天理」は全てにとって正しい天の道理。 「人欲」は人の欲望や本性。 相対する意味の言葉を重ねたもの。
天理人情(てんりにんじょう)
自然の道理と人の行うべき正しい道。 「天理」は全ての物事の釣り合いが取れる、正しい道理。 「人情」は人の行うべき正しい道。
洞天福地(どうてんふくち)
この世のものとは思えないほどの美しい風景。 「洞天」は天に通じている場所。 「福地」は幸福が生まれる場所。 どちらも仙人が住んでいるとされている場所のこと。 道教では、十大洞天、三十小六洞天、七十二福地のことをいう。
怒髪衝天(どはつしょうてん)
激しく怒ること。または、その表情。 「怒髪」は激しい怒りで髪が逆立つこと。 「衝天」は天に向かって突き上がること。 髪が逆立って突き上げるほどの激しい怒りということから。 中国の春秋時代、趙の恵文王の宝石を秦の昭王が騙し取ろうとしたという故事から。 「怒髪(どはつ)天を衝(つ)く」とも読む。
白日昇天(はくじつしょうてん)
仙人になること。 または、身分の低い人が急に高い身分と多くの財産を得ること。 または、身分の低い人が大いに出世すること。 昼間に天に昇るという意味から。
白日青天(はくじつせいてん)
雲一つない晴れ渡った青空と輝く太陽のこと。 転じて、やましいことが一切ないことのたとえ。 または、無実が明らかになり、疑いが晴れることのたとえ。 「青天」は晴れ渡った青空のこと。 「白日」は明るく輝く太陽のこと。 「白日青天」ともいう。
白板天子(はくはんのてんし)
北方の異民族が東晋の天子を呼ぶ時の呼び名。 「白板」は何も書かれていない板。 中国の六朝時代は、官位を任命する場合、板に名前を書いていたということから、正式に任命されずに即位した天子のことをいう。 中国の晋王朝は、北方の異民族に侵攻されて、南の地へ都を移して、国家としての正式な印章を持たずに東晋を開いたという故事から。
撥雲見天(はつうんけんてん)
心配ごとがなくなって、将来に希望がもてるようになること。 「撥雲」は日の光を遮る暗く厚い雲が晴れるということで、心配ごとがなくなることのたとえ。 暗い雲が晴れて日の光がさすという意味から。
破天荒解(はてんこうかい)
今まで誰もできなかったことを成し遂げること。 または、常識では考えられないやり方をすること。 「天荒」は凶作などで、雑草などが生い茂った荒れ果てた土地。または、未開の土地のこと。 「解」は解送者のことで、中国の科挙の本試験を受けるための地方試験に合格した人のこと。 中国の荊州では、長い間地方試験に合格する人がいなかったために「天荒解」と呼ばれ、劉蛻が始めて合格したときに、天荒を破ったと人々に言われたという故事から。
幕天席地(ばくてんせきち)
小さなことにこだわらずに、大きな目標を決めて目指すこと。 または、大きな心を持っていることのたとえ。 「席」は座るための場所。むしろ。 天を屋根の代わりにして、大地を座席の代わりにするという意味から。 「天(てん)を幕(まく)とし地を席(せき)とす」とも読む。
吃驚仰天(びっくりぎょうてん)
いきなりの出来事に、激しく驚くこと。 「吃驚」と「仰天」はどちらも驚くという意味で、似た意味の言葉を重ねて強調した言葉。 「喫驚仰天」とも書く。
喫驚仰天(びっくりぎょうてん)
いきなりの出来事に、激しく驚くこと。 「吃驚」と「仰天」はどちらも驚くという意味で、似た意味の言葉を重ねて強調した言葉。 「喫驚仰天」とも書く。
富貴在天(ふうきざいてん)
財産や地位は天命によって決まっており、人の思い通りにはならないということ。
俯仰天地(ふぎょうてんち)
天や地に対して、全てのものに対してということ。 「俯仰」は下を向くことと、上を向くこと。 「俯仰天地に愧じず」の形で使うことが多く、何に対しても恥じることがないということから。
覆地翻天(ふくちほんてん)
激しく変化すること。または、社会の秩序が乱れること。 「翻」と「覆」はどちらもひっくりかえるという意味で、天地が逆になることから。 「天を翻(ひるがえ)し地を覆(くつがえ)す」とも読む。 「覆地翻天」ともいう。
不倶戴天(ふぐたいてん)
同じ世界で一緒に生きていくことができないほどに深い恨みや憎しみのこと。 「不倶」は共存することができないこと。 「戴天」は同じ世界にいること。 「倶に天を戴かず」とも読み、もとは父親の仇敵を言う言葉で、同じ世界に生かしてはおかないという意味。
普天率土(ふてんそつど)
全世界。世界のあらゆる場所。 「普天」は天、天下のこと。 「率土」は大地の果てのこと。 「普」は「敷」「溥」とも書く。
敷天之下(ふてんのもと)
世界中。 「敷天」は空の隅々までということ。 空を隅々まで覆うという意味から。 「敷天」は「普天」とも、「薄天」とも書く。
普天之下(ふてんのもと)
世界中。 「敷天」は空の隅々までということ。 空を隅々まで覆うという意味から。 「敷天」は「普天」とも、「薄天」とも書く。
薄天之下(ふてんのもと)
世界中。 「敷天」は空の隅々までということ。 空を隅々まで覆うという意味から。 「敷天」は「普天」とも、「薄天」とも書く。
別有天地(べつゆうてんち)
人が暮らしている世界とは違う、他の世界があるということ。 人が足を踏み入れたことのない大自然の美しい景色や、理想郷などのことをいう言葉。 「別に天地の人間(じんかん)に非(あら)ざる有り」を略した言葉で、「別に天地有り」とも読む。
烽火連天(ほうかれんてん)
戦火がいたるところに広がっていくこと。 「烽火」は危険な事態が近づいていることを知らせるのろしのことで、戦火や戦争のたとえ。 「連天」はのろしや戦火が、天に届くほどに燃え上がること。 「烽火(ほうか)天(てん)に連なる」とも読む。
翻天覆地(ほんてんふくち)
激しく変化すること。または、社会の秩序が乱れること。 「翻」と「覆」はどちらもひっくりかえるという意味で、天地が逆になることから。 「天を翻(ひるがえ)し地を覆(くつがえ)す」とも読む。 「覆地翻天」ともいう。
三日天下(みっかてんか)
地位や権力を手に入れてすぐに失うこと。 戦国時代、明智光秀が織田信長を討ち取り天下を奪ったが、すぐに豊臣秀吉に奪われた故事から。
三日天下(みっかでんか)
地位や権力を手に入れてすぐに失うこと。 戦国時代、明智光秀が織田信長を討ち取り天下を奪ったが、すぐに豊臣秀吉に奪われた故事から。
無縫天衣(むほうてんい)
詩や文章などにわざとらしさがなく、自然で美しいこと。 また、無邪気で飾り気のない人柄のこと。 「天衣」は天に住むとされる天女の衣服のこと。 「無縫」は縫い目がないこと。 天女の衣服は、縫い目がない(加工されていない)にもかかわらず美しいという意味から。 「無縫天衣」ともいう。
用管窺天(ようかんきてん)
細い管に目を当てて天を窺い見るということから、視野が狭くて見識が足りないという意味。