「理想郷」に関連する四字熟語一覧
「理想郷」に関連する四字熟語の一覧です。
壺中之天(こちゅうのてん)
酒を飲んで世間のことを忘れること。 または、現世から離れた理想郷のこと。 「天」は世界のこと。 中国の後漢の時代、壺公という薬売りが、店先に置いていた壺の中に入るところを見かけた役人の費長房は、その壺の中に入れてもらうと、多くのご馳走が並ぶ理想郷だったという故事から。
世外桃源(せがいとうげん)
この世とは違う別の平和な世界。理想郷。 「世外」はこの世ではない別の世界のこと。 「桃源」は「桃源郷」を略した言葉で、別の世界にある平和で穏やかな世界をいう。 とある漁師が川をさかのぼって森の奥に進むと洞穴があり、その洞穴を抜けると、そこには桃の花が咲き乱れる美しい地があり、秦の乱から逃れてきた者たちが平和に暮らす理想郷を見つけたという故事から。
武陵桃源(ぶりょうとうげん)
俗世間から離れた別天地。桃源郷。転じて理想郷。 「武陵」は中国の地名。 「桃源」は「桃源郷」を略した言葉で、別の世界にある平和で穏やかな世界をいう。 武陵に住む漁師が川をさかのぼって森の奥に進むと洞穴があり、その洞穴を抜けると、そこには桃の花が咲き乱れる美しい地があり、秦の乱から逃れてきた者たちが平和に暮らす理想郷を見つけたという故事から。
別有天地(べつゆうてんち)
人が暮らしている世界とは違う、他の世界があるということ。 人が足を踏み入れたことのない大自然の美しい景色や、理想郷などのことをいう言葉。 「別に天地の人間(じんかん)に非(あら)ざる有り」を略した言葉で、「別に天地有り」とも読む。
無何有郷(むかゆうきょう)
理想郷を言い表す言葉。 「無何有」は何も有ること無しという意味で、何も存在しない世界のこと。 絶対的な無の世界のことから。 「无何有郷」とも書く。 「むかう(の)きょう」や「むかうのさと」とも読む。
蓮華宝土(れんげほうど)
極楽浄土のこと。 「蓮華」は蓮、または、睡蓮の花のこと。 「宝土」は仏がいる国の美称。または、理想郷という意味。 常に釈迦が説法をしていて、清らかな蓮の鼻が咲き乱れ、苦しみのない世界をいう。