山崎光春のテックユニバース

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Windows環境でAI活用アプリが加速 山崎光春

Windows環境でAI活用アプリが加速

こんにちは!山崎光春です。

Adobe Premiere Pro、Capture One、Affinity Photo 2などの先進的なアプリケーションが、Windows環境でAIを活用した機能を実装し始めています。これらのアプリは、NPU(Neural Processing Unit)搭載のCopilot+ PCデバイスとDirectMLライブラリを活用することで、高速かつ効率的なAI処理を実現しています。

Adobe Premiere Proは、Intel Core UltraのNPUとDirectMLを活用し、Audio Category Taggerという新機能をベータ版として導入しました。この機能は、オーディオクリップの内容を自動的に認識し、効果音、音楽、ダイアログ、アンビエンスなどのカテゴリに分類します。分類されたクリップにはエッセンシャルサウンドバッジが付与され、適切なオーディオツールへのアクセスが容易になります。

Capture Oneは、QualcommのNPUとDirectMLを活用して、Match LookとAIクロップという2つの革新的なAI機能を実装しました。Match Lookは、写真のスタイルを他の写真と簡単に合わせることができる機能で、過去の写真や映画のスチル写真、ムードボードなどの画風を手軽に再現できます。AIクロップは、1枚の写真に適用したクロップ処理を他の写真にも簡単に適用できる機能で、チームメンバーのプロフィール画像作成などに便利です。

Affinity Photo 2も、QualcommのSnapdragon X Eliteに搭載されているHexagonとDirectMLを組み合わせて、オブジェクト選択機能を実装しました。この機能により、写真から被写体を瞬時に認識し、レイヤーマスクを自動的に作成することができます。従来は困難だった複雑な背景からの被写体抽出も、ワンアクションで実行可能になりました。

これらのアプリケーションの例は、Windows環境でのAI活用アプリ開発が急速に進展していることを示しています。NPU搭載デバイスとDirectMLの組み合わせにより、開発者はハードウェアの違いを意識することなく、効率的にAI機能を実装できるようになりました。今後、さらに多くのアプリケーションがこの技術を活用し、ユーザーエクスペリエンスの向上と生産性の改善が期待されます。

Citations:
[1] https://devblogs.microsoft.com/directx/dml-unlocks-ai-silicon-for-adobe/
[2] https://devblogs.microsoft.com/windowsai/
[3] https://microsoft.github.io/DirectML/community.html
[4] https://blogs.windows.com/windowsdeveloper/2024/11/12/directml-unlocks-new-silicon-for-ai-experiences-across-windows-copilot-pcs/
[5] https://xexeq.jp/blogs/media/topics22683
[6] https://news.mynavi.jp/article/20240205-2877412/
[7] https://www.excite.co.jp/news/article/forest_watch_1231144201631023641/
[8] https://www.adobe.com/jp/learn/premiere-pro/web/jp-noise-edit