米Googleは、同社のめがね型ウェアラブルコンピュータ「Google Glass」に関する開発者向けポリシーを現地時間2013年6月4日までに更新し、Google Glass向けアプリケーション(同社は「Glassware」と総称している)にアダルトコンテンツを禁じる方針を明示した。

 コンテンツポリシーの項目には、ヌードやわいせつな画像などを含むGlasswareを許可しないこと、児童ポルノに対しては厳格な姿勢で臨むことなどが書き加えられている。もし児童ポルノコンテンツを発見した場合、当局に通報し、問題のGlasswareの配信に関わったGoogleアカウントを削除するとしている。

 複数の米メディア(ComputerworldCNN)は、ポリシー更新のきっかけになったのはアダルトアプリケーションを手がける米MiKandiが発表したGlassware「Tits & Glass」だと指摘している。MiKandiは、Google Glassユーザー同士がわいせつなコンテンツを共有できるアプリケーションを開発した。

 MiKandiのJesse Adams最高経営責任者(CEO)が公式ブログに投稿した記事によると、同社は2週間前にTits & Glassの開発を始め、その際、開発者向けポリシーに注意深く目を通して利用規約に違反していないことを確認した。また、Tits & Glassの専用サイトを公開し、テスト用インストールを可能にするにあたり、先週も再度確認を行ったという。しかし先週末、開発者向けポリシーが変更されていた。

 同社はGoogleからポリシー変更の通知などを受け取っていないが、新たなポリシーに準拠するよう、問題のアプリケーションを作り変えるとしている。Adams氏によれば、6月3日までに6万1000人以上のユニークビジターがTits & Glassサイトにアクセスし、10人以上のGoogle Glassユーザーが同アプリケーションに登録している。