ライブドアは6月25日、インターネット広告会社のADWIRES(アドワイアーズ)を買収したと発表した。ライブドアのブログサービスに、利用者の閲覧履歴などをもとに広告を表示する「行動ターゲティング広告」のシステムを導入する。
ライブドアが全額出資する別のネット広告会社ジェイ・リスティングが、24日付けでアドワイアーズ株式の80%を取得した。今後はアドワイアーズが得意とする行動ターゲティング広告の技術を使い、ブログの記事分類や読者の閲覧履歴、執筆者の会員情報などを利用した広告配信の仕組みを開発する。
アドワイアーズは、ブログサービス大手のライブドアに傘下入りすることで、広告を配信する媒体のすそ野を広げる狙い。またジェイ・リスティングは、既存の販売チャネルにアドワイアーズの広告商品を拡販することで、広告主の多様なニーズに対応するという。
これに加えジェイ・リスティングが持つ広告掲載審査などのノウハウをアドワイアーズに導入し、サービスの向上を図る。このほかジェイ・リスティングと取引のある広告媒体に対しアドワイアーズの広告配信を促す。将来的にはジェイ・リスティングが得意とする、ネット検索の結果に関連した広告を表示する「検索連動型広告」のシステムと、アドワイヤーズのシステムを統合することも視野に入れている。
ライブドアは2009年8月期にネット広告事業の大幅な増収を見込み、同分野を成長路線と位置付けている。今後も相乗効果が期待できるネットサービス企業と積極的に資本/業務提携する方針。
■関連情報
・ライブドアのWebサイト http://www.livedoor.com/