米Amazon.comの子会社である米Amazon Paymentsは米国時間2009年2月5日,Amazonの決済インフラを外部サイトで利用できるようにするサービス「Amazon Flexible Payments Service(Amazon FPS)」の提供を開始した。
Amazon FPSは,開発者向けに設計された決済サービス。このサービスを利用することで,Amazonアカウント保有者による支払いの受付けが可能となる。アカウント保有者は,Amazonのログイン情報や登録してある配送先の情報などを使って決済できるようになる。
併せて同社は,決済機能をより簡単に導入できるようにするAPIセット「Amazon FPS Quick Starts」の提供も開始した。1度限りの支払いや継続課金など,目的別に5種類のパッケージを用意する。
具体的には,(1)ショッピングや寄付など1回ごとの支払いに対応する「Basic Quick Start」,(2)定期的な継続課金などに対応する「Advanced Quick Start」,(3)マーケットプレース・アプリケーションを開発するための「Marketplace Quick Start」,(4)小額決済を含む複数の取引をまとめて処理する「Aggregated Payments Quick Start」,(5)アカウントの残高や取引情報をWebサイトや既存アプリケーションに組み込む「Account Management Quick Start」――の5種類のパッケージを提供する。
Amazon.comは,開発者がAmazon FPSに2009年3月15日までに登録して同年6月1日までに決済サービスを利用可能とした場合,サービス開始から最初の90日間または取引金額が合計50万ドルに達するまで支払い処理費用を無料とする特典を用意している。