図1 まず,「3Dスクリーン確認」の画面が表示される
図1 まず,「3Dスクリーン確認」の画面が表示される
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図2 「3Dボリューム」を最大にして,3D映像を確認
図2 「3Dボリューム」を最大にして,3D映像を確認
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図3 パネルをのぞくと,視差バリアが確認できた(3Dボリュームをオン状態)
図3 パネルをのぞくと,視差バリアが確認できた(3Dボリュームをオン状態)
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図4 3Dボリュームをオフにすると,視差バリアの表示もオフになった
図4 3Dボリュームをオフにすると,視差バリアの表示もオフになった
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図5 表示用パネルのサブピクセル配置
図5 表示用パネルのサブピクセル配置
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図6 初期設定はまだまだ続く
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図7 メニュー画面の右端(一番最初)には「安全に使用するために」というアイコンがある
図7 メニュー画面の右端(一番最初)には「安全に使用するために」というアイコンがある
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図8 「小さなお子様が3D映像を見る場合は,十分注意する」といった注意が書かれていた
図8 「小さなお子様が3D映像を見る場合は,十分注意する」といった注意が書かれていた
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 発売日に「ニンテンドー3DS」を入手した日経エレクトロニクス分解班(分解1の記事)。早速,3DS本体の電源を入れ,初期設定を進めていく。

 3DS本体の電源を入れて,まず表示されたのが「3Dスクリーン確認」である。最大のウリである裸眼での3D表示の確認から開始するところに,任天堂の本気度がうかがい知れる。その具体的な流れは,筐体右側にある「3Dボリューム」を上端まで上げた後,「画面を正面に見る」「目と画面の距離を25~35cm」といった動作を続けていく。最終的に,3Dボリュームで立体感を調整することで,ユーザー自身にとって最適な3D映像を見られるようになる。

 実際,裸眼での3D映像を確認してみると,「想像以上にキレイ」というのが率直な感想だ。裸眼での3D表示に対応する上側の液晶パネルは,3.53型で横800×縦240画素である。3D表示時は,横800画素を左目用と右目用にそれぞれ400画素ずつ割り当てるが,それでも精細度は約132ppiである(精細度は分解班が算出)。携帯型ゲームであることを考慮すると,十分と言えるかもしれない。

 と,ここで3D映像の評価を終了してしまっては,面白くない。倍率100倍のルーペを用いて,画素の状態をのぞいて見ていく。3DSは,光を部分的に遮蔽するスリットである「視差バリア」を用いて,左目と右目に異なった映像を見せることで,3D映像を表示するとみられる。ただし任天堂は,3D映像の表示方式を明らかにしていない。日経エレクトロニクスでは,一連の表示特性やパネルの供給先の一つとみられるシャープが同様の技術を開発済みであることから判断してきた(Tech-On!の関連記事1関連記事2関連記事3)。

 実際,上側の液晶パネルをルーペでのぞくと,表示用液晶パネルとは別に,視差バリアのオン/オフ機能を備えたとみられる液晶パネルが確認できた。3Dボリュームをオフにすると,視差バリアの表示もオフとなる。なお,表示用液晶パネルの画素は,RGBのサブピクセルが縦方向に並んでいた。2枚のパネルがどういう構成なのか,気になるところだ。

 はやる気持ちを押さえ,初期設定を続けていく。「日付と時刻」「ユーザー情報」「インターネット設定」「保護者による使用制限」などを登録すると終了し,3DSのメニュー画面が表示される。なお,メニュー画面の最初の項目は,「安全に使用するために」である。これを選択すると,「3D映像に関するご注意」や「健康上のご注意」「使用上のご注意」が表示される。3D映像に対する児童への影響が指摘されているため,任天堂としてできる限りの注意喚起を実施するということなのだろう。

 なにはともあれ,初期設定は終了した。通常であれば,「とりあえず遊んでみた」となるのだが,そんな時間はない。日経エレクトロニクス分解班は,分解作業に取り掛かった…。

――その3に続く――