シャープは2018年10月3日、本社で新製品発表会を開き、AQUOSブランドのスマートフォン2機種を発表した(写真1)。
発表したのは9月のIFA 2018で展示した有機ELスマホ「AQUOS zero」と、ミッドレンジモデル「AQUOS sense2」の2機種。具体的な通信キャリア名などは挙げなかったが、いずれも「2018年冬モデル」と位置付け、2018年内に発売予定としている。
2020年の目標は「Androidシェア40%超」
発表会には、通信事業本部 本部長の中野吉朗氏が登壇(写真2)。国内での事業について、「人に寄り添う『AIoT』を事業ビジョンに掲げており、スマートフォンは要になる存在だ」と位置付けた。
AQUOSシリーズの販売実績について、「AQUOS R2」はAQUOS R同様に好調で、「AQUOS sense」は9月末時点で累計200万台を達成したという。「2018年上期もAndroidスマホ販売台数はNo.1となった。2020年にはAndroidシェア40%超を目指す」(中野氏)と語った(写真3)。
世界最軽量でヘビー級スペックの「AQUOS zero」
新モデル「AQUOS zero」の詳細は、通信事業本部 パーソナル通信事業部 事業部長の小林繁氏が説明(写真4)。「特徴を一言でいえば、世界最軽量ボディのヘビー級スペックスマホだ」と紹介した(写真5)。
ディスプレーにはAQUOSスマートフォンとして初となる自社国内製の有機ELパネルを採用(写真6、7)。画面サイズはAQUOSスマホとして最大の6.2インチ、画面解像度はWQHD+(2992×1440ドット)となっている。
有機ELでAQUOSらしい画質を実現するために、AQUOSシリーズのテレビに搭載してきた広色域技術をゼロベースで見直したという(写真8、9)。「有機ELは広い色域を持っているが、スマホの内部はsRGBだ。そこでコンテンツにはない色を画質エンジンが作り出している」(小林氏)と工夫を語った。