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執筆者の写真京大式家庭教師塾 塾長

「青チャート・黄チャートは受験勉強に向かない?」—非効率な勉強法から抜け出すために

更新日:20 時間前

高校数学の参考書として多くの学生に支持されている「青チャート」や「黄チャート」。

これらは学校指定教材として使われることも多く、「数学といえばチャート式」と思っている受験生も少なくありません。しかし、実際に受験勉強に取り組むと、「思ったほど点数が伸びない」「時間ばかりかかる」と感じる人も多いのではないでしょうか?

本記事では、青チャートや黄チャートが受験勉強に向かない理由を掘り下げつつ、より効率的な勉強法について解説します。


1. チャート式の落とし穴:問題数の多さが効率を下げる

青チャートや黄チャートの最大の特徴は、膨大な問題量です。

基礎から応用までカバーされており、一冊を仕上げれば数学の力がしっかりつくように思えるかもしれません。しかし、この「網羅性」が逆に受験勉強を非効率にしてしまう原因にもなります。

① すべてを解こうとすることで時間が足りなくなる

チャート式には何百問もの例題や演習問題が掲載されています。これを一つひとつ丁寧に解いていくと、膨大な時間がかかります。

特に志望校が難関大学の場合、応用問題や過去問への対策に時間を割く必要がありますが、チャート式に時間を取られすぎると肝心の実戦演習が不足してしまいます。

もしチャート式で演習をしたいなら必ず先生にどこの問題をやればいいのか聞いてください。もし聞いても適当に答えられるようであれば当塾に相談ください。


② 必要のない基礎問題にも時間を取られる

偏差値50以上の受験生であれば、すでに基礎はある程度固まっていることが多いです。しかし、チャート式は基礎から丁寧に説明されているため、すでに理解している問題にも時間を割くことになります。「わかっているはずなのに、またやり直す」という無駄が積み重なり、結果として効率の悪い勉強法に陥ってしまうのです。


2. 解法暗記に頼りすぎる危険性

青チャートは「解法のパターン集」として優れていますが、その構造ゆえに解法暗記に依存しやすくなります。


① 初見の問題に弱い

例題と同じパターンの問題であれば解けても、少しひねられた問題や見たことのない問題に対しては手が止まってしまう受験生が多くいます。

大学入試は、単純なパターン問題ではなく、応用力や思考力を問う問題が中心です。そのため、チャート式の解法暗記だけでは対応しきれず、本番で実力が発揮できないケースが目立ちます。

例えば模試の問題は解けますか?

典型的な問題は解けるけど模試の大問は最後まで解けない生徒がかなり多いです。それは勉強法が間違っているからです。チャートはある程度までのレベルを上げるのはいいのですが、こればかりしていても成績は上がりません。


② 自力で考える力が育たない

チャート式の解説は非常に丁寧で、順を追って説明されます。しかし、受験本番では自分で試行錯誤しながら答えを導く必要があります。

チャート式に頼りすぎると、「困ったらすぐに解説を見る」癖がつきやすくなり、自力で粘り強く考える力を鍛える機会を失ってしまいます。


3. 実戦力を鍛えるのに不向きな構成

青チャートや黄チャートは基礎から応用へとステップアップする構成ですが、受験本番ではいきなり難問が出題されることも多々あります。このギャップが、チャート式の弱点を浮き彫りにします。


① 難問への突破力が不足する

チャート式では問題の難易度が徐々に上がるため、解法の流れをつかみやすい反面、急に難しい問題に直面したときの対応力が鍛えられません。

たとえば、東大や京大、医学部の入試では、複数の解法を組み合わせたり、複雑なアプローチを考える必要がありますが、チャート式ではそうした実戦的なトレーニングが不足してしまいます。


② 本番形式の演習不足

チャート式は体系的に学習できる反面、試験本番を想定した演習が少ないのが難点です。過去問や予想問題集を解くことで、実際の試験形式に慣れる必要がありますが、チャート式だけではその訓練が不足します。


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4. 効率的な勉強法へのシフトチェンジ

では、チャート式から卒業して効率的に勉強するにはどうすればいいのでしょうか?以下の3ステップがおすすめです。

ステップ1:基礎固めは薄めの参考書で短期集中

チャート式は基礎固めにも時間がかかります。そこで、『基礎問題精講』など、薄くて要点が整理された参考書を使うとよいでしょう。短期間で基礎を固めることで、応用問題に進む時間を確保できます。


ステップ2:実戦的な問題集で応用力を強化

基礎が固まったら、『プラチカ』や『標準問題精講』で応用力を鍛えます。これらの問題集は難関校向けの問題が多く、解きごたえがあります。

応用力がつくと、未知の問題に対する突破力も上がり、受験本番での得点力が大きく伸びます。


ステップ3:過去問を徹底演習する

最終的には、志望校の過去問演習に重点を置きましょう。実際の形式に慣れ、時間配分やケアレスミス防止の練習を重ねることで、本番に強い力を身につけることができます。


5. チャート式の正しい使い方—辞書として活用する

青チャートや黄チャートが完全に不要というわけではありません。重要なのは、これらをメイン教材ではなく「補助教材」として使うことです。


① わからない部分の解法を調べる辞書代わりに

チャート式は解説が丁寧で、解法パターンを体系的に整理しています。苦手な単元やつまずいた問題を解決するための「辞書」として活用するのがベストです。


② 必要な部分だけピンポイントで活用

すべての問題を解くのではなく、必要な部分だけを選んで使うことで時間を節約できます。


まとめ:効率的に勉強して志望校合格へ!

青チャートや黄チャートは網羅性が高く、解法辞書としては優れた参考書です。しかし、受験勉強では「効率」と「実戦力」が求められます。チャート式をメイン教材として使うのではなく、補助的に活用しながら、薄めの参考書や実戦問題集、過去問演習を中心に取り組むことで、合格への道が見えてくるはずです。

限られた時間を有効に使い、効率よく実力を伸ばしましょう!

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