教室閉鎖の大学受験予備校 生徒を教育サービス大手が支援へ

今月、東京 新宿区の大学受験予備校で突然、教室が閉鎖された問題で、教育サービス大手の「学研ホールディングス」は、グループ会社が予備校に通っていた生徒の支援を行うことを発表しました。

東京 新宿区の大学受験予備校「ニチガク」をめぐっては、運営会社の「日本学力振興会」が資金繰りの悪化で今月4日に事業を停止したため、教室が突然、閉鎖される事態となりました。

この問題を受けて「学研ホールディングス」は、家庭教師による指導を展開しているグループ会社で、予備校に通っていた生徒の支援を行うことを発表しました。

8日から無料の相談窓口を設置したうえで、受験を控えた高校3年生などには受験日までに最大で4回、高校1、2年生にはことし3月末までに最大で8回、無償の個別指導を提供するとしています。

また、予備校の講師やスタッフについても、ほかの学習塾への転職などの支援にあたるということです。

グループ会社は「予備校の閉鎖の報道を受けて、支援の実施を決めた。多くの受験生や講師に深刻な影響を与えるものと受け止めていて、可能なかぎり受け入れていきたい」とコメントしています。