韓国南西部のムアン(務安)空港で先月29日に起きた旅客機の事故では、救助された2人を除く乗客乗員179人が死亡し、事故を受けて韓国の警察は2日、関係先を捜索しました。
韓国メディアによりますと、警察は業務上過失致死傷の疑いで空港の事務所と管制塔、それに旅客機を運航していた「チェジュ(済州)航空」のソウル事務所を捜索し、機体の運航や整備などに関する資料を押収しました。

韓国 旅客機事故 警察が空港など捜索 業務上過失致死傷の疑い
韓国で乗客乗員179人が死亡した旅客機の事故で、警察は業務上過失致死傷の疑いで空港の事務所などを捜索し、設備や機体の運航体制に問題がなかったか調べています。

さらに、警察は2日、重要参考人として「チェジュ航空」のキム・イベ(金二培)社長を出国禁止にしたということです。
事故をめぐっては、機体が胴体着陸したあと、コンクリート製の構造物に衝突し被害が拡大したという見方が出ていて、警察は、空港の設備や旅客機の運航体制に問題がなかったか調べています。

また、警察の捜査とは別に、韓国の国土交通省はアメリカの事故調査当局と事故原因の調査にあたっていて、機体から回収したボイスレコーダーから音声データを取り出す作業が2日終了しました。
一方でフライトレコーダーについては一部が破損しているため、国土交通省はアメリカに送って解析を進めることにしています。