アメリカのカーター元大統領が29日に亡くなったことを受けて、バイデン大統領は弔意を示すため、公共施設や軍の施設などで30日間半旗を掲げるよう指示し、首都ワシントンにあるホワイトハウスでも半旗が掲げられました。
カーター氏は、大統領在任中の1978年に長年対立していたイスラエルとエジプトの平和条約の締結に向けた動きを仲介したほか、退任後も北朝鮮を訪れるなど、長年、紛争の解決に力を注ぎ、2002年にはノーベル平和賞を受賞しました。
バージニア州に暮らす男性は「大統領在任中から彼を尊敬していた。彼はエジプトとイスラエルの間の和平の実現にも尽力した。成し遂げたことや生き方という点で、歴代の中でも最も偉大な大統領経験者だろう」と業績をたたえていました。
首都ワシントンに暮らす女性は「彼は人道主義者で、国のために多くのことをした。悲しい日だが、彼の遺産は生き続けるだろう」と話していました。
バイデン大統領は、国葬を行う考えを明らかにしていて、1月9日を全米でカーター元大統領を追悼する日にすると発表しています。
米 カーター元大統領追悼の半旗 ホワイトハウスで掲げる
アメリカの元大統領で、長年、紛争の解決に取り組みノーベル平和賞を受賞したジミー・カーター氏が亡くなったことを受けて、ホワイトハウスではその死を悼んで半旗が掲げられています。