アゼルバイジャン大統領 旅客機墜落 ロシアの誤射との見方示す

アゼルバイジャンのアリエフ大統領は29日、国営テレビ局のインタビューでロシア南部に向かっていたアゼルバイジャン航空の旅客機が墜落したことについて「旅客機はロシアから撃たれて墜落したと断言できる」と述べたうえで、ロシアに対し撃墜の責任を認め、賠償するよう求めました。

乗客乗員67人が乗ったアゼルバイジャン航空の旅客機は25日、アゼルバイジャンの首都バクーからロシア南部チェチェン共和国のグローズヌイに向かいましたが、その後、カザフスタン西部で墜落し、38人が死亡しました。

アゼルバイジャンのアリエフ大統領は29日、国営テレビのインタビューで、「旅客機はロシア上空で通信妨害を受け、同時に地上からも撃たれ、尾翼に深刻なダメージを受けた」と述べました。

そして「旅客機はロシアから撃たれて墜落したと断言できる。これが意図的に行われたとは言わないが実際に起きたのだ」と述べ、ロシアによる誤射により墜落したという見方を示しました。

そのうえでアリエフ大統領はロシアに対し、責任を認めたうえで関係者を処罰し、アゼルバイジャン政府や負傷した乗客乗員への賠償を行うよう求めました。

またアリエフ大統領は、ロシア側が当初、墜落の原因を鳥との衝突やガスボンベの爆発によるものだとしたことについて「ばかげていて、不誠実だ。ロシアがこの問題を隠蔽しようとした」と述べ、ロシアの対応を非難しました。