「特定秘密」をめぐり、防衛省・自衛隊では、資格がない隊員でも護衛艦などで他国の船舶の動向に関する情報を見ることができる状態にするなど合わせて58件の違反が確認されています。
防衛省が再調査したところ、陸海空自衛隊などで新たに104件の違反が確認されたということです。
内訳は、「特定秘密」を扱うために必要な適性評価を受けたものの、出向先の防衛装備庁などから防衛省に戻った際に再度受けなければならない適性評価の未実施が100件と大半を占めました。
また、「特定秘密」の書類を誤って破棄してしまった事例や、「特定秘密」を含む会議内容を許可なくICレコーダーに録音していた事例など、4件の違反が確認されたということです。
防衛省は、いずれも「特定秘密」の外部への流出は確認されていないとしていますが、書類を誤って破棄した違反と、レコーダーに録音していた違反について、合わせて4人を停職などの懲戒処分とし、それ以外の違反についても、処分を検討しています。
「特定秘密」の取り扱い 新たに100件以上の違反が確認 防衛省
防衛省は、国の安全保障にかかわる「特定秘密」の取り扱いをめぐる違反が複数確認されたことを受けて、再調査したところ、新たに100件以上の違反が確認されたと発表しました。