中国海軍の最新の強襲揚陸艦「四川」の進水式が27日、上海で行われました。
強襲揚陸艦はヘリコプターや水陸両用の装備が搭載され、離島の防衛や上陸作戦に用いられる空母に次ぐ大型の艦艇です。
中国軍によりますと、最新型の「四川」は満載排水量が4万トン余りで、最新の国産空母「福建」で採用された艦載機を加速して発進させることができる電磁式カタパルトが装備され、固定翼の機体も搭載できるということです。
そのうえで「遠洋での作戦能力を向上させる重要な装備だ」とアピールしていて空母のような運用も想定しているとみられます。
中国海軍は3年前に新型の強襲揚陸艦「海南」を就役させたばかりで、急ピッチで海軍力の増強が進められています。
中国としては、台湾への軍事的な圧力を強め、南シナ海での領有権をめぐるフィリピンとの対立も激化する中で、離島に対する戦力の増強を誇示しけん制を一層強めるねらいもあるとみられます。
中国海軍 最新型の強襲揚陸艦が進水 “遠洋での作戦能力向上”
中国海軍の最新型の強襲揚陸艦が27日、進水しました。中国軍は、最新の国産空母でも採用されている、艦載機を発進させるための電磁式カタパルトが装備され、固定翼の機体も搭載できるとして遠洋での作戦能力向上をアピールしています。