アメリカのキャンベル国務副長官は23日、首都ワシントンで、韓国のキム・ホンギュン第1外務次官と会談しました。
会談前、キャンベル氏は「われわれの韓国の民主主義への強い信頼を強調したい。われわれは状況を注視しており、可能なかぎり密に関係者と連携をとっている。韓国への強い関与を改めて明確に示したい」と述べ、引き続き韓国との連携を重視していく考えを強調しました。
これに対し、キム氏は「大統領の職務を代行しているハン・ドクス(韓悳洙)首相のもとで国は安定的に運営されており、今後起きることはすべて民主的な手続きにしたがって進められる」と述べました。
そして、1月にトランプ次期政権が発足したあとも、米韓両国や日米韓3か国の連携を進めていきたい考えを示しました。
韓国では、「非常戒厳」を宣言したユン・ソンニョル大統領への弾劾裁判の開始が今週予定されていて、バイデン政権は静観するスタンスをとっています。
※「ホン」は火へんに共
米国務副長官が韓国の第1外務次官と会談 連携重視を強調
アメリカのキャンベル国務副長官は、韓国のキム・ホンギュン(金ホン均)第1外務次官と会談し、「非常戒厳」を宣言したユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の弾劾裁判の開始が予定される中、韓国との連携を重視していく考えを強調しました。
韓国 “米韓の主要外交・安全保障の日程 速やかに再開を”
韓国外務省は、キム・ホンギュン第1外務次官が、アメリカのキャンベル国務副長官と今後の両国の高官級の交流日程について協議したと発表しました。
発表によりますと、両者は、これまでに延期された両国の主要な外交・安全保障の日程を可能なかぎり速やかに再開することにしました。
これに関連し、韓国の通信社、連合ニュースはユン・ソンニョル大統領による「非常戒厳」の宣言のあと、オースティン国防長官の韓国訪問や、アメリカの核戦力の運用に関する情報共有などを話し合う「核協議グループ」の会合が延期されていたと伝えていました。
また、発表によりますと、両者は、北朝鮮の多様な挑発の可能性に備えることも確認したということです。
さらに、北朝鮮によるロシアへの違法な軍事協力を阻止するため、外交努力を強化することで一致したとしています。