警視庁によりますと、12日午前9時前、足立区の京成本線千住大橋駅の高架橋から鉄骨が落下しているのをパトロール中の警察官が確認しました。
東京 足立区 京成本線の高架橋から鉄骨落下 “老朽化”原因か
12日朝、東京・足立区の京成本線の高架橋から、長さおよそ11メートルの鉄骨が落下しました。けが人はいませんでした。
鉄骨を支える金具のボルトが外れていたということで、京成電鉄が詳しい原因を調べています。

鉄骨は35センチ四方、長さがおよそ11メートルあり、道路を完全にふさぎ、車の通行ができなくなりました。
通勤や通学の時間帯でしたが、けが人はいませんでした。
“老朽化”原因の可能性

落下したのは高架橋の下を通る車両の高さ制限を表示する鉄骨で、壁面に固定された金具によって支えられていましたが、この金具も落下していました。
金具を固定するボルトの複数が外れた状態で地面に落ちていたということです。
また、高架橋の反対側でも、鉄骨を支える金具のボルトが緩んでいるのが確認され、老朽化が原因の可能性があるということです。
京成電鉄が詳しい原因を調べるとともに、安全確認のための作業を続けています。
京成電鉄の話
京成電鉄によりますと12日午前8時40分ごろ、外部から鉄骨が落下したという情報が寄せられ、担当者が出向いて落下した状況の調査を行い、午前11時半ごろ撤去作業を終えたということです。
落下した鉄骨は、千住大橋駅の高架の側面に備え付けられていた「防護桁」と呼ばれるもので、高架下を通る車に高さの制限を表示しています。
黄色と黒色のしま模様の上に赤字で「けた下3.8M」と書かれているということです。
鉄骨の長さはおよそ11メートル、重さはおよそ1.5トンだということです。
鉄骨が落下したのは横断歩道上で、けが人の情報はないということです。
近くに住む人は
近くに住む60代の男性は「人が巻き込まれていないか、心配でした。たまに車で通る場所なので怖いです。インフラの老朽化が進んでいるので、管理をしっかりしてほしい」と話していました。
また、80代の女性は「朝、ズシーンという音がしたので、地震かと思いました」と話していました。