韓国検察 非常戒厳めぐり ユン大統領と前国防相の捜査進める

韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が一時宣言した「非常戒厳」をめぐって、野党側の告発を受けた検察の特別捜査本部は、ユン大統領について、内乱をくわだてた疑いなどで捜査を行っていることを明らかにしました。さらに検察は、「非常戒厳」を進言したとされる前国防相の身柄を拘束して詳しく事情を聴くなど、捜査を進めています。

韓国検察の特別捜査本部の本部長は8日、ユン・ソンニョル大統領による「非常戒厳」の宣言をめぐって、「関連する多くの告発状を受理した。手続きに従って捜査中だ」と述べ、ユン大統領について捜査を行っていることを明らかにしました。

内乱をくわだてた疑いや、職権を乱用した疑いについて捜査するとしています。

野党側の告発を受けて、検察は12月6日に特別捜査本部を立ち上げていました。

また、韓国メディアによりますと、検察は8日に、「非常戒厳」の宣言を進言したと伝えられたキム・ヨンヒョン(金龍顕)前国防相の身柄を拘束し、詳しく事情を聴いたということで、「非常戒厳」について捜査を進めています。

一方、警察を管轄するイ・サンミン(李祥敏)行政安全相は8日に辞意を表明し、大統領府は辞任が認められたと発表しました。

イ行政安全相も、内乱をくわだてた疑いなどで野党側に告発されています。