新潟 修学旅行の中学生が美術館で展示品壊す 市が賠償し和解へ

おととし、新潟市の中学生が修学旅行先の新潟県十日町市の美術館で展示作品を壊したことをめぐり、新潟市は十日町市に対し賠償金670万円余りを支払い和解する方向で合意したと発表しました。

おととし4月、新潟県十日町市にある「越後妻有里山現代美術館 MonET」を修学旅行で訪れた新潟市立の中学校の複数の生徒が、2つの展示作品を壊し、このうち1つは修復できない状態となりました。

美術館が警察に被害届を提出し、十日町市側が賠償を求めて新潟市との間で協議を続けてきましたが、このほど、新潟市が十日町市に対し賠償金674万円余りを支払い和解する方向で合意したということです。

新潟市によりますと、当時の生徒たちへの聴き取りでは「故意ではない」と話しており、警察の捜査でも故意に壊したということは立証されなかったということです。

新潟市は、教育活動中の事案と判断し、保険などを適用して当事者や親には賠償を求めない方針で、今後、追加の補正予算案を市議会に提出することにしています。

新潟市教育委員会は「引き続き十日町市と和解に向けた手続きを進めたい」としています。