馬場代表の後任を選ぶ日本維新の会の代表選挙には、届け出順に
▼共同代表を務める大阪府の吉村洋文知事
▼金村龍那衆議院議員
▼空本誠喜衆議院議員
▼松沢成文参議院議員
の4人が立候補して選挙戦を展開してきました。
代表選挙は、党所属の国会議員や地方議員などからなる「特別党員」およそ850人と、それ以外の「一般党員」2万5000人あまりがそれぞれ1票を投票して争われる仕組みで、1日、大阪市内で開かれた臨時党大会で「特別党員」の投票が行われました。
そして事前に郵送で投票された「一般党員」などの票と合わせて開票された結果、
▼吉村氏が8547票
▼松沢氏が1066票
▼金村氏が635票
▼空本氏が492票
で、吉村氏が新たな代表に選出されました。
吉村氏は49歳。衆議院議員や大阪市長を経て2019年から大阪府知事を務めていて、おととし党の共同代表に就任しました。選挙戦で吉村氏は、東京一極集中を改め、地域分権型の社会を目指すと訴えたほか、社会保障の改革や教育の無償化の推進を掲げ、ほかの3氏を抑えました。
維新 大阪府の吉村洋文知事 新代表に選出
日本維新の会の代表選挙が行われ、共同代表を務める大阪府の吉村洋文知事が新たな代表に選出されました。
吉村氏「新しい維新の価値観を訴えていきたい」
新しい代表に選出された吉村氏は「馬場代表からバトンを受け継ぐことになる。不十分なところはたくさんあるが皆さんの力を借りながら一致団結して前へ進めていきたい」と述べました。
その上で「日本維新の会は次世代のためにある政党だということを軸にしていきたい。ここにいる人が1つの束になっても他党に勝っていくのは難しい。決して『大阪、大阪』と言うつもりはなく、全国政党なので、全国の皆さんと一緒になってぶつかっていきたい。しっかり性根をいれて、批判をおそれず、反論をおそれず、選挙をおそれず、新しい日本維新の会の価値観をしっかり持って訴えていきたい」と述べました。
共同代表として前原誠司氏
吉村新代表は記者会見で、共同代表として前原誠司氏を起用したいという考えを明らかにしました。
吉村氏は前原氏について「経験、実績ともに非常に優れている」と述べました。また党三役には若手を起用したいという意向を示した上で、「幹部人事はあす中に決定したい」と述べました。
また与党との関係について「当然、距離を置いて対じをしてぶつかっていくことを基本的に考えているが、政策や公約を実現していく上で必要な協議や交渉をするのは当たり前だ」と述べました。
さらに、今後の目標について「野党第1党は目指さない。そこを目標とはせず、むしろ与党の過半数割れを目指すべきだ。その方が公約を実現して政策を実行させて、われわれも経験を積むことにつながる」と述べました。
その上で「将来的には日本維新の会が政権与党になる力をつけて政権を奪取することは当然目指していきたい」と述べました。
また来年夏の参議院選挙について「自民党とは1人区で1対1の対決をすべきだ。ほかの野党と協議したい」と述べました。
馬場前代表「新代表のもとで一致団結を」
馬場前代表は臨時党大会であいさつし「長い間、日本維新の会は離合集散、紆余曲折、いろいろなことがあったが、皆さん方のお支えをいただいて、党運営の中心に長らく関わらせてもらったことは感謝しかない」と述べました。
その上で「新しい代表のもとで、来年は非常に重要な年になると思う。参議院選挙もあり、東京都議会議員選挙も予定されている。次の代表には、早速この大選挙の準備に入ってもらって、党勢挽回へ一致団結して戦っていきたい」と述べました。