イスラエル軍 ガザ地区で学校を空爆 少なくとも10人死亡

イスラエル軍は戦闘が続くレバノンに加え、パレスチナのガザ地区でも再びイスラム組織ハマスに対する攻勢を強めています。ガザ地区北部では住民の避難先となっている学校への空爆で少なくとも10人が死亡したと伝えられるなど犠牲者が増え続けています。

パレスチナのメディアによりますと16日、北部ガザ市で住民の避難先となっているUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関が運営する学校が空爆され少なくとも10人が死亡したということです。

また17日も北部ベイトラヒヤの集合住宅への空爆があり、女性や子どもを含む数十人が死亡したと報じられています。

イスラエル軍は先月から再びガザ地区北部でイスラム組織ハマスに対する地上作戦を拡大していて、地元の保健当局がまとめた去年10月以降の死者は4万3799人に上り犠牲者が増え続けています。

一方、イスラエル軍は隣国のレバノンでもイスラム教シーア派組織ヒズボラへの攻撃を続けていて、16日も首都ベイルート郊外への空爆に加えて南部では地上作戦を展開しています。

イスラエル軍のハレビ参謀総長は16日「われわれはさらに前進し、徹底的な攻撃を実施することでヒズボラに大打撃を与える」などと述べ、さらなる地上作戦も辞さない姿勢を強調しました。

イスラエル軍とヒズボラとの戦闘をめぐってはアメリカが示した停戦の草案に対し、レバノン政府が数日以内に返答すると地元メディアなどが伝えていますが停戦が実現するかは不透明です。