大谷翔平 「ハンク・アーロン賞」受賞 両リーグで受賞は史上初

大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が、今シーズン最も優れたバッターに贈られる「ハンク・アーロン賞」を2年連続で受賞しました。大谷選手は「オールMLBチーム」のファーストチームや、最も活躍した指名打者に贈られる賞にも選ばれ、驚異的な活躍をしたシーズンで受賞ラッシュとなりました。

大谷翔平 「ハンク・アーロン賞」 史上初の両リーグ受賞

大リーグ機構は、今シーズンの表彰の一部を選手などを招いてショー形式で発表するイベント「オールMLBウィークエンド」をことしから始め、14日はラスベガスで5つの賞の授賞式が行われました。

このうち、最も優れたバッターに贈られる「ハンク・アーロン賞」は、ナショナルリーグでは大谷選手が受賞しました。

大谷選手は指名打者としてバッターに専念した今シーズン、打率3割1分、ホームラン54本、130打点をマークし、ホームラン王と打点王の二冠に輝いたほか、盗塁59個で、大リーグ史上初のホームラン50本、50盗塁の「50-50」を達成しました。

大谷選手がこの賞に選ばれるのは、アメリカンリーグのエンジェルスに所属していた去年に続き2回目で、両リーグでの受賞は史上初めてとなりました。

一方、アメリカンリーグでは、両リーグトップの58本のホームランを打ったヤンキースのアーロン・ジャッジ選手が選ばれました。

大谷 ビデオメッセージで「光栄に思います」

授賞式では、2年連続のハンク・アーロン賞の受賞を受けて大谷選手からのビデオメッセージが流されました。

この中で大谷選手は「ありがとうございます。ハンク・アーロンさんにちなんだ賞を受賞することができたことを光栄に思います。私に投票してくれた方々に深く感謝します。2025年シーズンにまた会いましょう」と感謝のことばを述べました。

「エドガー・マルティネス賞」4年連続受賞

また、大谷選手は4年連続で最優秀指名打者賞にあたる「エドガー・マルティネス賞」も受賞しました。この賞の4年連続受賞は、2007年に当時レッドソックスで5年連続の受賞を果たしたデビッド・オルティーズさん以来、2人目です。

「オールMLBチーム」指名打者部門で3回目のファーストチーム

さらに、ファン投票などで選ばれる「オールMLBチーム」でも、指名打者部門のファーストチームに選ばれました。

大谷選手は
▽2021年に指名打者でファーストチーム、先発投手でセカンドチーム
▽2022年は指名打者でセカンドチーム、先発投手でファーストチームに、
それぞれ選ばれていました。
▽そして2023年は投打でファーストチームに選ばれていて、
指名打者としては2年連続3回目のファーストチーム選出となりました。

カブス 今永昇太「オールMLBチーム」セカンドチームに選ばれる

プロ野球のDeNAから、今シーズン、大リーグのカブスに移籍した今永昇太投手は「オールMLBチーム」の先発投手部門のセカンドチームに選ばれました。

「オールMLBチーム」の先発投手部門は、ファーストチーム、セカンドチームともに5人が選出されます。

今永投手は移籍1年目からチームの先発陣の柱として活躍し、浮き上がるような高めのストレートと、低めにコントロールされた変化球を持ち味に、29試合に先発して、15勝3敗、防御率は2.91で、勝利数、防御率ともにリーグ3位の好成績を残しました。

2019年に始まった「オールMLBチーム」に日本選手が選出されるのは、大谷選手と、いずれも2020年の先発投手部門で、ファーストチームに選出されたダルビッシュ有投手、セカンドチームに選ばれた前田健太投手に続いて、4人目です。

今永投手はこの日の授賞式にスーツ姿で出席し、セカンドチーム入りが発表されたあと、司会者などとともにカブスの応援歌「Go Cubs Go」を歌って会場を盛り上げていました。