イスラエル軍はガザ地区北部ジャバリアでの作戦を続け、5日、イスラム組織ハマスの戦闘員を数十人殺害したと発表しました。
一方、パレスチナのメディアは5日、北部ガザ市への空爆で、住民4人が死亡したと伝えています。
イスラエルは4日、ガザ地区などで住民の支援に当たるUNRWAとの関係を定めた協定の破棄を国連に通知し、協力関係を解消すると発表しています。
UNRWAはガザ地区で食料の配布や医療支援などを続けていますが、活動にはイスラエル側との調整が欠かせないため、人道状況のさらなる悪化が懸念されます。
こうした中、アメリカ国務省はブリンケン国務長官が4日、イスラエルのガラント国防相と電話で会談し、食料や医薬品など人道支援物資のガザ地区への搬入を大幅に増やすよう求めたということです。
イスラエル軍はレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラへの攻勢も強めていて、4日には隣国シリアにあるヒズボラの拠点を空爆したと発表しました。
これに対してシリア国防省は、首都ダマスカス南部にイスラエル軍の空爆があり、民間施設が被害を受けたとしています。
“ガザ地区への支援 大幅増を” 米がイスラエルに求める
イスラエルがガザ地区で住民の支援に当たるUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関との協力関係の解消を発表し、人道状況のさらなる悪化が懸念される中、後ろ盾となっているアメリカは、ガザ地区への支援を大幅に増やすようイスラエルに求めました。