株価 一時800円以上値上がり 衆院選受け値下がるも買い戻し

28日の東京株式市場、衆議院選挙の結果を受けて、日経平均株価は値下がりで始まったものの、その後は買い戻しの動きが広がって全面高の展開となり、先週末の終値と比べて一時800円以上値上がりしました。

週明けの28日の東京株式市場は衆議院選挙で自民・公明両党の議席が過半数を下回ったことで、今後の政権運営や経済政策が見通しにくくなったという見方から日経平均株価は値下がりして取り引きが始まりました。

ただ、その後は外国為替市場で1ドル=153円台後半まで円安が進んだことを背景に自動車など輸出関連の銘柄を中心に買い戻しの動きが広がって全面高の展開となり、日経平均株価は午後に入って一時800円以上値上がりする場面もありました。

▽日経平均株価、28日の終値は先週末より691円61銭、高い、3万8605円53銭。

▽東証株価指数・トピックスは39.46、上がって2657.78。

▽1日の出来高は17億8266万株でした。

市場関係者は「円安が進んだことに加えて、議席を大幅に増やした野党の政策を踏まえると、次の経済対策では積極的な財政出動が行われ、景気を刺激するのではないかという期待感が株価の値上がりを後押しした」と話しています。