このうち、「吉野家」は、9日から7日間、牛丼など30種類以上の商品の価格を100円値下げしています。
会社では、牛肉などの仕入れ価格や人件費の上昇を背景に、4年連続で牛丼の価格を引き上げてきましたが、今回13年ぶりに100円以上の値引きを行うことになりました。
東京 千代田区の店舗を訪れた30代の会社員の男性は「このところの値上がりで、『牛丼は安い』というイメージがなくなっていた。財布のひもがかたくなっているので、安くなればありがたい」と話していました。
吉野家ホールディングスの河村泰貴社長は、9日の決算発表の会見で、「牛丼のような日常食は、消費者の生活防衛意識の影響を直接受けることになる。お値打ち感を出して客数を底上げしていきたい」と話していました。
大手牛丼チェーンの間では、「すき家」と「松屋」も、今月中旬まで値引きクーポンを配布する実質的な値下げを行っていて、物価の上昇が続く中でも来店客をつなぎとめようという動きが広がっています。
大手牛丼チェーン 客つなぎとめへ 価格引き下げの動き相次ぐ
大手牛丼チェーンの間では、物価の上昇で牛肉などの仕入れ価格が上昇する中、来店客をつなぎとめようと、一時的に価格を引き下げる動きが相次いでいます。