セブン&アイ・ホールディングスは、カナダのコンビニ大手「アリマンタシォン・クシュタール」からおよそ390億ドル、日本円で5兆7000億円あまりの買収提案を受けていましたが、「当社の価値を著しく過小評価している」などとして、提案を受け入れられないとする内容の書簡を先月6日、クシュタール社に送っていました。
これについてセブン&アイは9日、クシュタール社から法的拘束力のない非公開の買収提案を改めて受けたと発表しました。
会社は詳しい内容を明らかにしていませんが、関係者によりますと、クシュタール社は9月19日、買収金額をこれまでの提案から2割程度増やし、7兆円規模に引き上げる提案を行ったということです。
今後、社外取締役のみで構成される特別委員会で提案の内容を精査し、対応を検討する方針です。
一方でセブン&アイは、先月クシュタール社に送った書簡の中で、仮に買収金額が引き上げられたとしても、アメリカのコンビニ事業でトップと2位どうしの統合には競争法上の懸念が残るなどとする考えを示していて、再提案に対するセブン&アイの対応が注目されます。
セブン&アイ“カナダ企業から買収提案”金額引き上げられたか
流通大手の「セブン&アイ・ホールディングス」は、カナダのコンビニ大手から改めて買収の提案を受けたと発表しました。
関係者によりますと、買収金額はこれまでの提案から2割程度増え、7兆円規模に引き上げられたということで、セブン&アイは提案の内容を精査し、対応を検討する方針です。