都立公園で桜の木が根元から倒れる 管理団体が調査 東京 杉並

16日、東京 杉並区の都立公園で高さ10メートルの桜の木が根元から倒れました。公園を管理する団体は17日、倒れた木を調査するとともに、公園のほかの木についても異常がないか調べることにしています。

16日午前6時ごろ、東京 杉並区成田西の都立善福寺川緑地で、高さおよそ10メートル、幹の周囲およそ2メートルのソメイヨシノが根元から倒れました。

公園の管理者によりますと、けがをした人はいませんでした。

17日は東京都公園協会の樹木医が、倒れた木の切り株に棒を刺したり、根を削ったりして状態を調べていました。

管理者によりますと、この公園にはおよそ4800本の木があり、毎日巡回して状態を確認しているほか、年6回の特別点検で内部を詳しく調べていて、先月の点検でも異常はなかったということです。

先週12日には東京 日野市でもイチョウの枝が落下して男性1人が亡くなる事故があり、この公園でも巡回を強化していたところで、今後は、倒れた木と同じソメイヨシノを中心にほかの木についても異常がないか調べることにしています。

樹木医の萩谷知也さんは「根っこの周りから持ち上がるように倒れていて、外から見て健全でも根が傷んでいることもある。都立公園の樹木は植えられて60年から70年がたち、細かい点検が必要な時期になっているので、変化を見つけたら管理者に伝えてもらいたい」と話していました。