健康保険証12月に廃止と強調 武見厚労相 林官房長官の発言うけ

健康保険証の廃止をめぐって、自民党総裁選挙に立候補を表明した議員から、廃止時期の見直しに言及があったことについて、武見厚生労働大臣は、予定どおり、ことし12月に廃止する考えを強調しました。

政府は、マイナンバーカードと保険証の一体化に伴って、今の健康保険証をことし12月に廃止する方針ですが、自民党総裁選挙への立候補を表明した林官房長官は、廃止時期の見直しも含めて検討する考えを示しました。

これについて、武見厚生労働大臣は、閣議のあとの記者会見で「林氏の発言は、総裁選挙に向けた個人の考えだと自身でも説明しており、閣内における方針は全く揺るぎないものだ」と述べました。

そのうえで、「『マイナ保険証』の利用促進を図っていくことが極めて重要で、政府としては、12月2日に保険証の新規発行を終了する方針に変わりはない。発行終了の際に現場で混乱することがないように、丁寧な対策を事前にしっかりと講じていきたい」と述べました。