震度3の揺れを観測したのは、
▼北海道函館市と
▼青森県の八戸市、むつ市、平内町、階上町、
それに
▼盛岡市でした。
また、震度2や1の揺れを北海道と東北の広い範囲で観測しました。
気象庁の観測によりますと、震源地はオホーツク海南部で、震源の深さは490キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6.8と推定されています。
今回の地震は、震源から遠く離れた地域でも震度3の揺れを観測しました。
【地震情報】北海道と東北で震度3 震源より遠地で強い揺れ観測
10日午後0時29分ごろ、北海道と東北で震度3の揺れを観測する地震がありました。この地震による津波の心配はありません。
震源から遠地の方が強く揺れる「異常震域」とは
気象庁によりますと、地震が非常に深い場所で発生すると、震源に近い場所より遠い場所の方が強く揺れる場合があり、こうした現象は「異常震域」と呼ばれています。
通常、地震の揺れは震源から遠くになるほど減衰しますが、陸の下に沈み込む海側のプレートには地震の揺れを減衰しにくい性質があります。
このため、日本周辺の深い場所で地震が発生すると、震源の近くではほとんど揺れていないのに、プレートの内部を揺れが伝わって震源から遠く離れた場所で揺れることがあるということです。
現象自体は「異常」ではなく、これまでもたびたび同じような現象が確認されています。