オリンピック初出場で世界ランキング5位の高谷選手は準々決勝までの2試合をいずれも10対0のテクニカルスペリオリティで危なげなく勝ち、準決勝では東京大会の銅メダリストで、おととしの世界選手権で優勝している世界ランキング1位のアメリカのカイル ダグラス・デイク選手と対戦しました。
高谷選手は開始30秒で2ポイントを先制されましたが、その後は得意のタックルから背後をとったり、相手を回転させたりして着実にポイントを重ね、9対4とリードして前半を終えました。
後半は開始直後に相手の素早い攻めに対応できず1ポイント差まで迫られましたが、相手の足首を固めて体を回転させる「アンクルホールド」などでポイントを奪い、リードを広げました。
最後まで攻め続けた高谷選手は20対12でポイントの取りあいを制し、決勝に進出しました。
決勝は日本時間の11日未明に行われる予定で、ウズベキスタンのラザンベク サラムベコビッチ・ジャマロフ選手と対戦します。

レスリング男子フリー74キロ級 高谷大地が決勝進出 パリ五輪
パリオリンピック、レスリング男子フリースタイル74キロ級の高谷大地選手は準決勝でアメリカの選手に20対12で勝ち、決勝に進みました。
高谷大地「試合で感情を爆発させようと」
高谷大地選手は、東京大会まで3大会連続でオリンピックに出場した高谷惣亮選手の弟です。
高谷大地選手は準決勝のあと、「男は攻めてなんぼでしょ、ということで、兄の惣亮ができなかったタックルに入り続けることができてよかった」と勝因を語りました。
そして「すごく緊張していたが、試合で感情を爆発させようとやったらすごく楽しくて、レスリングをやっていてよかった。こんな経験ができて幸せ」と興奮した様子で話しました。
その上で決勝に向けては「あと1試合なので、思い切り楽しんでみんなで盛り上がれたらいい」と話していました。
準々決勝 セルビアの選手に勝利

オリンピック初出場で世界ランキング5位の高谷選手は、準々決勝では、世界ランキング6位のセルビアのヘティク・ツァボロフ選手と対戦しました。
高谷選手は序盤からタックルなどでポイントを重ね、開始2分半をすぎたところで相手を豪快に投げて4ポイントを加えて10対0のテクニカルスペリオリティで勝ち準決勝に進出しました。
1回戦 キューバの選手に勝利

1回戦ではキューバのジーンドリー・ガルソン カバジェロ選手と対戦しました。
試合は高谷選手が得意のタックルから相手を回転させるなどして着実にポイントを奪い、10対0のテクニカルスペリオリティで勝ちました。