南海トラフ地震臨時情報 注意喚起装うスパム投稿 Xで大量に

宮崎県で震度6弱の揺れを観測した地震や、その後出された南海トラフ地震臨時情報について、Xでは注意喚起を装ったスパムの投稿が数秒に1件といったペースで相次いでいます。

画像をクリックするとアダルトサイトなどにつながるため、出どころが分からない投稿のリンクをクリックしたり、拡散したりしないよう注意が必要です。

大量のスパム 数秒ごとに

Xでは地震の後、南海トラフ地震臨時情報や震度の情報、津波の避難の呼びかけなどに関する報道を無断で切り取った投稿が大量のアカウントから数秒ごとに繰り返されています。

投稿には「これから気をつけることは?この記事にまとめてあります」、「今後の余震に注意してください」、「南海トラフ地震臨時情報の内訳です」などといった文言が添えられていますが、画像をクリックするとアダルトサイトなどにつながるようになっています。

なかにはNHKの放送や記事の画像を無断で使っているものもあります。

こうした投稿が大量に出ているため、Xで地震に関する情報を検索しても、正確な情報にたどりつきにくい状態になっています。

同様のスパムの投稿は7月下旬の東北地方の記録的な大雨の際にもみられ、NHKが分析したところ、海外のものとみられる140以上のアカウントが1日で10万件以上の投稿をしていたことが確認されました。

「人工地震」の偽情報も

今回の地震ではほかにも、生成AIで作られたとみられる被害状況の偽画像や「人工地震」だとする偽情報、それに地震を予知したとする科学的根拠のない情報なども出てきています。

災害時には、こうした偽の情報や誤った情報、スパム投稿などが出やすく、誰が投稿しているか確認して出どころが分からない投稿についてはリンクをクリックしたり拡散したりせず、公的機関や報道機関のウェブサイトや公式のSNSなどで情報を確認することが重要です。