アマゾンジャパン 再配達の削減へ “250億円以上を追加投資”

配送ドライバーの負担となる再配達の削減に向けて、ネット通販大手の「アマゾンジャパン」は、例年より250億円以上を追加して宅配ロッカーの設置拡大などの投資を進めることを明らかにしました。

これは、7日にアマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長が都内の本社で開いた講演会で明らかにしました。

それによりますと、再配達の削減など配送の効率化のため、ことし1年間は例年より250億円以上を追加して投資を行うとしています。

具体的には、都市部を中心に全国に4000台配置している宅配ロッカーを各地で拡大するほか、およそ50か所ある配送拠点も増やすとしています。

また、マンションの管理会社などと連携して、配達員が荷物に添付されたQRコードを専用のアプリで読み込んでマンションのオートロックを解除するシステムの設置も進めます。

ジャスパー・チャン社長は今回の投資について「ドライバー不足の問題や再配達のさらなる削減など、配送業界全体の健全化につなげるために必要だと判断した」と話しています。

ネット通販大手の間ではことし10月以降、「楽天グループ」が1回目の配達で荷物を受け取った人にポイントを多く付与するほか、「LINEヤフー」も余裕を持った日程で配達希望日を選んだ場合、ポイントを付与するキャンペーンを実施する予定で、再配達の削減に向けた動きが広がっています。