韓国メディアによりますと、ソウルの地方検察庁は20日、キム・ゴニ夫人を政府の施設に呼び、およそ12時間にわたって事情を聴いたということです。
キム夫人はおととし9月、韓国系アメリカ人の牧師からおよそ300万ウォン、日本円にして30万円以上の高級ブランドのバッグなどを受け取ったとして、収賄や公職者らが高額の金品などを受け取ることを禁じた法律に違反した疑いが持たれているということです。
キム夫人をめぐっては、ユン大統領が就任する前に輸入車販売業者の株価操作に関与した疑惑も取り沙汰されていて、検察はこれについても事情を聴いたとみられています。
高級ブランドバッグをめぐる疑惑について、ユン大統領はことし5月の記者会見で「賢明ではない妻の行動のせいで国民の皆様にご心配をおかけしたことをおわびしたい」と陳謝していました。
一連の疑惑は、ユン政権に対する不信感を高める理由の1つとなっていて、野党は夫人を厳しく批判するとともに特別検察官による捜査を主張してきただけに、今回の捜査の行方に関心が集まっています。
韓国検察 大統領夫人をブランドバッグ受け取り収賄容疑で聴取
韓国の検察が、高級ブランドのバッグを受け取った収賄などの疑いで、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領夫人のキム・ゴニ(金建希)氏から事情を聴いたことが明らかになりました。
夫人をめぐって野党が厳しい批判を続ける中、捜査の行方に関心が集まっています。