島根1区 立民 亀井亜紀子氏が当選 衆議院補欠選挙
与野党対決の構図となった衆議院島根1区の補欠選挙は、立憲民主党の元議員の亀井亜紀子氏(58)が自民党の新人を抑え、2回目の当選を果たしました。
衆議院選挙に小選挙区制が導入されてから、島根県では全国で唯一、自民党が選挙区の議席を独占してきましたが、今回初めて議席を失うことになりました。
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衆議院島根1区の補欠選挙は開票が終了しました。
▽亀井亜紀子(立民・元)当選 8万2691票
▽錦織功政(自民・新)5万7897票
立憲民主党の元議員の亀井氏が、自民党の新人で公明党が推薦した錦織氏を抑え、2回目の当選を果たしました。
亀井氏は58歳。衆議院議員と参議院議員をそれぞれ1期務めましたが、前回・3年前の2021年に衆議院選挙で議席を失いました。島根1区は今回の補欠選挙で唯一、与野党が対決する構図となり、自民党や立憲民主党の幹部が連日応援に入るなど、総力戦が展開されました。
選挙戦で亀井氏は自民党の政治資金問題を批判し、抜本的な法改正が必要だと訴えたほか、人口減少対策や交通や医療などの公的支援の充実に取り組むと強調しました。その結果、立憲民主党や支援を受けた野党の支持層、それにいわゆる無党派層から幅広く支持を集めたほか、自民党や公明党の支持層からも一定の支持を得ました。
衆議院選挙に小選挙区制が導入されてから、島根県では全国で唯一、自民党が選挙区の議席を独占してきましたが、今回初めて議席を失うことになりました。
亀井氏「自民『裏金問題』への怒りがベースに」
当選した亀井氏は「多くの人たちから応援してもらって選挙戦を勝ち抜くことができたが自民党の『裏金問題』に対する怒りがベースにあったと思う。『保守王国』といわれるこの島根県での結果は大きなメッセージとして岸田政権に届くと思う」と述べました。
錦織氏「議席を失ったことの責任を痛感」
及ばなかった錦織氏は「政治とカネをめぐる問題について、自民党を変えてほしいということばをもらい、それ以上にふるさとの島根の発展に貢献してほしい、課題を解決してほしいということばを多くもらった。亡くなった細田博之氏が長く守ってきた島根1区の議席を失ったことの責任を痛感している」と述べました。
投票率54.62% 衆議院の小選挙区制導入以降 最低
島根県選挙管理委員会によりますと、今回の衆議院島根1区の補欠選挙の投票率は54.62%で、前回、3年前の選挙を6.61ポイント下回りました。
これは衆議院の小選挙区制の導入以降、最も低くなりました。