防衛省は先月、相手のミサイル発射基地などを攻撃できる「反撃能力」にも活用するアメリカの巡航ミサイル「トマホーク」について、最大で400発購入する契約をアメリカと正式に結びました。
これについて、北朝鮮外務省は日本研究所の研究員の名前で3日、国営の朝鮮中央通信を通じて論評を公表しました。
この中では日本について「周辺国を射程に入れる、長距離ミサイルの確保に夢中になり、地域にとって最大の脅威を与える国になろうとしている」と非難しました。
また、アメリカが「トマホーク」を売却することについて北朝鮮と中国、それにロシアを含めた3か国に対抗するための戦略だと主張しています。
一方、3日付けの朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は、韓国で戦闘機が墜落したことを伝える記事のなかで、韓国について「かいらい韓国」という呼称を使いました。
北朝鮮の報道を分析しているラヂオプレスによりますと、韓国に対してこの呼称が使われるのは初めてとみられるということです。
北朝鮮は韓国について統一の対象ではなく、敵対的な国家とみなす方針に転換していて、韓国への対決姿勢を改めて強調しています。
北朝鮮 日本の「トマホーク」購入を非難 “地域最大の脅威に”
日本が先月、アメリカの巡航ミサイル「トマホーク」を購入する契約を正式に結んだことについて北朝鮮外務省は「地域にとって、最大の脅威になろうとしている」と日本を非難しました。