大相撲名古屋場所 関取21人休場 戦後最多 コロナ感染拡大影響

大相撲名古屋場所は、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、13日目の22日まで7日連続で力士や親方などが途中休場しました。

場所前に感染が確認された部屋を含めると、新型コロナの影響で力士や親方が休場したのは合わせて12の部屋となり、休場した十両以上の関取は合わせて19人で、けがでの休場を含めると21人となりました。

これは、新型コロナなどの影響で関取19人が休場した去年の初場所を上回り戦後最多となりました。

また、幕下以下の力士を合わせると新型コロナの影響で休場したのは全体の4分の1以上となるおよそ170人に上りました。

幕内では、角番で今場所に臨んでいた大関 御嶽海や、今場所好調だった平幕の錦木や翔猿、それに初土俵以来18年余り一度も休場したことがなかった37歳の玉鷲などが途中休場となりました。

このほか、行司や呼び出しなども途中休場しています。

日本相撲協会は、出場力士の減少で取組の開始時間を遅らせたほか、専門家のアドバイスをもとに各部屋に注意喚起を行っていますが、22日の13日目を含めて残り3日間で感染拡大の影響がどこまで続くかが懸念されます。

八角理事長「持てる力を出し切ってほしい」

日本相撲協会の八角理事長は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で休場者が相次いでいることについて「みんな一生懸命感染対策を頑張っていた。出られる人がいい相撲を見せていくということ、それしかない」と話していました。

名古屋場所は残り2日となりましたが、各部屋に対して改めて感染防止に向けた注意を呼びかけたということで「やれることはすべてやっている」と話しました。

そのうえで出場する力士に対しては「自分の持てる力を出し切ってほしい」と話していました。