東京都 新型コロナ 510人感染 担当者「さらに増える可能性も」

東京都内では13日、新たに510人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。都の担当者は、「今週は重点措置期間前の結果が反映されていることもあり、さらに増える可能性がある」と話しています。

1週間前の火曜日から111人増

東京都は、13日、都内で新たに10歳未満から80代までの男女合わせて510人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1日の感染確認が500人を超えるのは3日前の今月10日以来です。

1週間前の火曜日からは111人増えています。

都内では感染確認の増加が続いていて、1週間前の同じ曜日を上回るのは13日で13日連続です。

また、13日までの7日間平均は492.0人で、前の週の124.0%となりました。

“さらに増える可能性”

13日の510人の年代別は、
▼10歳未満が15人、
▼10代が37人、
▼20代が156人、
▼30代が87人、
▼40代が100人、
▼50代が51人、
▼60代が25人、
▼70代が25人、
▼80代が14人です。

20代から40代までが合わせて343人と、全体のおよそ67%を占めています。

都の担当者は、「今週は重点措置期間前の結果が反映されていることもあり、さらに増える可能性がある」と話しています。

13日の510人のうち、およそ60%にあたる308人は、これまでのところ感染経路がわかっていません。

一方、感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、
▼「家庭内」が最も多く94人、
▼「職場内」が38人、
▼「施設内」が33人、
▼「会食」が16人などとなっています。

これで都内で感染が確認されたのは12万6794人になりました。

7人が死亡

一方、13日時点で入院している人は、12日より22人減って1462人で、「現在確保している病床に占める割合」は29.0%です。

都の基準で集計した13日時点の重症の患者は、12日より1人減って41人で、重症患者用の病床の12.3%を使用しています。

また、都は感染が確認された60代から90代までの男女合わせて7人が死亡したことを明らかにしました。

これで都内で死亡した人は合わせて1811人になりました。

小池知事「このままだと全然楽しくない大型連休に」

東京都の小池知事は、記者団に対し「きょうも多くの感染者で、このままの行動を続ければ今週にも大きな桁になる。ひと事ではなく結局は自分ごとになると皆さんで理解してもらわないと何も進まない。真綿で首を絞めるような経済にもなっていく」と述べました。

また、記者団から「今週中に1000人を超えることもありえるか」と問われると、「いつそうあってもおかしくないという危機管理の感覚からそういうふうに感じる。このままだと、全然、楽しくないゴールデンウィークになってしまう」と述べました。

都医師会「初心に帰って予防について考えて」

東京都医師会の尾崎治夫会長は13日の記者会見で都内の感染状況について「第4波の入り口にあたって、今は感染者の急増を防ぎ円滑なワクチン接種を進めることが大切です。高齢者へのワクチン接種がひととおりできれば新たなステージに進めるので、これを実現するためにここでしっかり感染予防をしてくことが第3波以上に大切なことだと思っています」と述べました。

そのうえで「急速に増加する変異株は感染力が強く若い人にも感染します。自粛、自粛で皆さん疲れていると思いますが、全世代の方が踏みとどまり、初心にかえって予防について考えていただくことが大事だ」と述べました。

また、尾崎会長は地区の医師会と行政が連携した、飲食店への時短要請だけに頼らない新たな対策を検討しているとして「従業員の抗原検査を定期的にして、従業員も客も感染の可能性が低いということであれば、『時短』でなくてもできるのではないか。地区の医師会と商店街の方の理解が得られればモデル事業を進めたい」と述べました。