アパレル大手「ワールド」450店舗閉店へ 早期退職募集も

アパレル大手のワールドは、新型コロナウイルスの感染拡大や、緊急事態宣言が再び出されたことなどで、売り上げの見込みが一段と厳しい状況になっているとして、7つのブランドを廃止したうえで、収益性が低い450店舗を閉店すると発表しました。合わせてグループ会社の社員およそ100人を対象に早期退職を募集するとしています。

発表によりますとワールドは、デパートを中心に展開する7つのブランドを廃止し、収益性が低い全国の450店舗について新年度中に閉店します。

また、店舗での販売業務などを行う、2つのグループ会社の40歳以上の社員を対象に、およそ100人の早期退職を募集します。

ワールドは新型コロナウイルスの影響による売り上げ不振などで業績が悪化し、去年8月にも350店舗余りの閉店と、早期退職の募集を行うと明らかにしていましたが、感染拡大の収束の見通しが立たない中、このままでは収益の改善が難しいとして、追加の閉店などを決めたとしています。

また、会社では来月までの1年間の業績予想についても、緊急事態宣言の影響で先行きの不透明さが増していることなどから、これまで60億円の最終赤字としていた見通しを下方修正し、175億円の最終赤字になるとの見通しを明らかにしました。